- Amazon.co.jp ・マンガ (458ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062603966
感想・レビュー・書評
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官房長官と大統領が出てきて、物語が別のステージに上ったような気がする。ある意味で、より残酷な印象がある。
ここに出てくる官房長官は、主人公自身が述べているように、一種独特の楽天主義だと思う。僕にはどうも、民主党の元代表のイメージが重なる。述べていることに共感はできるけれど、これだけ一個人の感覚で動かれてはたまらないとも思う。描かれている首相の、情けないほどの小心ぶりがかえって頼もしく思えるから不思議なものだ。
描かれる自衛官は好きだ。特に、沼田さんは、ここまで出てきた中で一番好きなキャラクターである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジパングと比べるとぎこちないですがパッションを感じます。
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「核」と平和をテーマに展開される、戦争・政治・国家……全ては人間の、人間臭さに通じるドラマを8年かけて描いた、わずか2ヶ月の物語。
『やまと』の処分を巡る交渉は紛糾、日本政府は海戦の場となっている沖縄沖に海上自衛隊第2護衛隊群(司令:一等海佐、沼田徳治)を派遣する。そんな頃、ホワイトハウスに国務長官が訪れ、米大統領ニコラス・J・ベネットにある文章を渡した。その文章を受け取った大統領は国務長官に「ハワイで日米会談をやろう」と告げる。
ハワイでの日米会談は首相竹上登志雄、大統領ベネット双方の参加するトップ会談であり、日本側は事態打開のための会談と思い込んでいたが、実は日本への正式な占領を宣言するための会談にすぎなかった。
日本は護衛艦隊を引き上げ、『やまと』撃沈を容認しなければアメリカにより「核の占領」を実行される。判断に窮す日本首脳をよそに、日米ソ、そして『やまと』を巻き込んだ沖縄沖海戦は徐々に進行していく……。