- Amazon.co.jp ・本 (615ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062633727
感想・レビュー・書評
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厳格な修道院で少女が死んだ。
少女は「黒の部屋」から落ちた。彼女の体には無数の切り傷があった。
厳格なマザー、身寄りのない美少女たち、桜の樹につるされた逆さの首なし死体、秘密の書庫、無数の髑髏。
二階堂蘭子と黎人が事件に乗り出す・・・!!
という舞台装置です。
サービス満点ですよね。ミステリの魅力をこれでもかと詰め込んで。
通勤電車で細切れで読んだのでいまいち世界にどっぷりはいていなかったせいか「えー?」とピンとこないところが多々あったため★は二つ。
昭和レトロな雰囲気がステキ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
流石のボリュームに大満足なのですヽ(*´∀`*)ノ.+゜♪.+謎解きもトリックもちゃんとコツコツ解いてフラグも見極めて……と、冒険小説っぽい所と『薔薇の名前』を思わせるシチュエーションと、読んでて飽きなかったのです(* ´ェ` *)
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二階堂黎人 聖アウスラ修道院の惨劇
まだ3作品しか読んでないが、これがなかなか良いかも。
これからも発表順に読みたいです。 -
一作目の二階堂蘭子があまりハマらなかったんですが、今回は楽しめました☆
とにかく江戸川乱歩を髣髴とさせますよねぇ。
俗世とは隔絶された女子修道院、桜の木に逆さに吊るされた首無し死体、水晶の髑髏、地下の迷宮…あげだしたらキリがない。
昭和40年代のお話で、ネットも携帯ももちろん無し。後半までどっぷりと蘭子ワールドにハマりました!
でも、迷宮を解くあたりから宗教についての蘊蓄多めでこれは苦手f^_^;
犯人を追い詰めて死なせない方が個人的には好き。でもその辺も含めて今回は楽しめました♪
いつかまた一作目も含めてじっくり再読しよう☆ -
新本格の黎明期の諸作は、今読み返してみると、色々とアレなことが多いのだが、二階堂氏の作は当時からミステリとしてはともかく、小説としてはちとキツいという印象があった。その印象に残念ながら変わりはない。ある種のキッチュさはわざとやってるんだろうけど、思わず編集者目線になって「ここは刈り込め」と言いたくなる描写がダラダラと続いたり、登場人物にこれっぽっちも魅力を感じられなかったりするのは、やはりしんどい。ミステリとしても突っ込みどころが満載なんだよなあ。
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3+
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再読。舞台は昭和44年。今回蘭子が挑むのは一年前の修道院での転落死と桜の枝に吊るされた首なし死体。相変わらずの二人ですが、密室、暗号、首なし死体に始まり、他にもいろいろ、まあ見事にいろいろ詰まっています。実は初読のときは読み切るのにかなりてこずったイメージがあるのですが、今回再読だからか600ページを一気に読まされてしまいました。ラストの展開は本当に新本格を読んでる!って感じでとても楽しかったです。解説にもありますがまさしく「本格ミステリマニアによる、本格ミステリマニアのための本格ミステリ」ですね。
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二階堂作品は真摯にミステリと向き合って書かれているしもっと知名度高くても良いんじゃないかと思う。けれども二階堂蘭子と黎人のキャラが謎を解くだけに存在する歯車のような感じが否めない。キャラ描写より謎だ、推理だ、という感じ。
個人的に推理小説読む上で探偵とワトソン役のそれぞれの掛け合いが好きなので、そこが残念。
本作も謎や舞台や雰囲気は最高なのに、キャラクターと推理がいまいち頭に入ってこなかった。
しかし枝垂れ桜に吊るされた逆さま首なし死体は至極美しい。