- Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062637022
感想・レビュー・書評
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ヤフオクで購入。
東海道山陽新幹線のルーツとなる弾丸列車に関して記載した本。
思ったより大作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新幹線計画は戦前からあった。
東海道から山陽を通り、下関から日本海海底トンネルを経て北京へと繋ぐ「弾丸列車」計画。
第二次世界大戦の激化によって工事は中断されたが、戦後になって新幹線となって、その計画は復活した。 -
戦前には弾丸列車構想っていうのがあって、それは東京〜下関、さらに海底トンネルを掘って、朝鮮半島を経て、満鉄、中国へと繋がる大構想のノンフィクションでした。
それが戦後の新幹線へと繋がっていく訳ですが、それに親子で関わった島安次郎、秀雄親子の技術者の夢と明治の頃から鉄道の軌道幅(広軌と狭軌)の論争と政治の思惑が複雑に絡み合っています。
明治の頃、もし広軌幅になっていたら、日本はまた違った世の中になっていたでしょう。たった400ミリくらいの違いですが。
あと、鉄道と戦争という関係も密接なものだったんだと改めて感じました。
全体的には、弾丸列車の話と島親子の話、広軌と狭軌、さらに戦後の新幹線の話が盛りだくさんで、筋立てがわかりにくかったのが残念でした。
島親子の書物は、他にもあるのでそちらに期待したいと思います。 -
708夜