もひとつ ま・く・ら (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062647915

感想・レビュー・書評

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  • 第2弾です。

    同じ話をしないからこそのマクラなのであって
    いくらでもこの手の本は出せるのではないかと
    思いました。

    でも、それ以降は続かなかったところを見ると
    読む人は一部だけだったのかな、と思ってしま
    いました。

    第2弾はもうちょっと笑いの小ネタを期待しま
    したが、時事ネタが主でした。

    それでもトーク力は学べる一冊です。

  • 「手のこんだ、知的な、それでいてどこかバカバカしい笑いに包まれた『噺』」。解説の小沢昭一の言葉に膝を打った。いやまったくその通り。真面目と不真面目の加減が絶妙で、いつまでも読んでいたくなる。

    「笑子の墓」が出色。人の縁というものにしみじみと思いをいたす。

  • 小三治師匠の落語観だけでなく、教育観なども語られていて、とてもおもしろかった。
    噺家は落語ができればいいだけじゃなくて、いろいろな知識を持っていないといけないなと思った。

  • マクラの小三治と称される噺家・柳家小三治のマクラを集めた一冊。前作に続き師匠の噺口調が脳内を再生する。笑子の墓は感動作。「パンダ死す、圓生も」は大変面白い。デジカメの噺など日常生活の疑問を面白おかしく表現。毒も少しあるが嫌味がないのは師匠の人となりなのかもしれない。

  • 最初の俳句の話と、終わりのパソコンの話は面白かったんだけど、あとのはまぁ、自分にはそこまで笑えなかったかなと。にしてもこの落語家さんは、テレビに出てたのも覚えてるけど、一つのものの掘り下げ方が凄い。でもってそれでも、なるほどそういうことは自分でも確かに思うよなってことが多いから、退屈なんだけど、時々「おっ」っていう話も出て来て、読んで良かったかなと。
    これで終わりでいいかなと思うんだけど、も一つ、バイクの話ばかり集めたのもあるみたいだから、あったら読んでみよう。

  • どの話も面白い。第二弾で噺もてんこ盛りだが、読んでしまうのがもったいない感じ。あとがきにあるように、小三治師匠の喋ってる速度でゆっくり楽しみたくなる。

  • 独特の着眼点で色々な話が語られており、そのような見方もあるのかと、目から鱗な話も多くあった。

  •  落語に興味を持ち出したのは最近ですが、お噺自体ではなく、まくらの部分に焦点を当てていることが新しいと思いました。
     文字で読むだけでもとんでもなく面白かったので、実際にお噺も合わせて聴いたら最高や思いました。

  • 小三治師匠が亡くなった。2021年10月7日のことである。その5日前まで高座に上がっていた。文字通り、芸に身を捧げた一生であった。飄々としてつまらなさそうに面白い落語を語る姿が忘れられない。かつて一度だけ、若かりし小三治師匠を見たことがある。落語ではなく、趣味のオーディオの講演会であった。落語を生で聞いておけばよかった、と思うがもう遅い。故人をしのび、小三治師匠の追悼番組で講座を見て、CDで落語を聞き、本書でマクラを堪能した。「笑子の墓」「螢」「パンダ死す」など爆笑の中に、優しさや人情があふれていた。合掌。

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著者プロフィール

噺家。本名・郡山剛蔵。1939年、東京生まれ。1959年、五代目柳家小さんに入門して、前座名・小たけ。初高座は『道具屋』。'63年、さん治で二ツ目、'69年、真打ち昇進、十代目柳家小三治を襲名。2010年に、落語協会会長に就任。1981年、芸術選奨文部大臣新人賞、2004年に芸術選奨文部科学大臣賞、2005年、紫綬褒章受章、他。『百川』『小言念仏』『野ざらし』等、数多くの得意ネタを持つ。DVDブック『落語研究会 柳家小三治全集』他、CD、DVD多数。著書に、『柳家小三治の落語1~3』『ま・く・ら』『落語家論』他。

「2013年 『落語研究会 柳家小三治大全 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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