本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062689250

作品紹介・あらすじ

世界から、周縁から見直した、近代日本の形成と問題点とは?資本主義的発展の不均衡の中で、同一性を求めて呼び寄せた永遠なる「日本」。アイヌや沖縄、朝鮮の人々を巻き込んだ「日本」国家の拡張。国際時代の中の象徴天皇制とは何か。境界を超えた視点から「日本」のゆくえを問う。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この巻では、同シリーズの最終巻で七名の著名人でこれまでの日本史とこれからの日本史を結びながら解説しています。

  • 網野氏の00巻「日本とは何か」から始まる全26巻の最終。7人の理論的著作からなる中身の濃い本です。ちょっと難易度が高すぎてわかりづらい内容が多かった中で、日本の国境画定が難しい問題であるとの「マイノリティと国民国家の未来」(テッサ・モーリス=スズキ)、「沖縄からの視点」(比屋根照夫)、「<歴史>とアイヌ」(岩崎奈緒子)、「象徴天皇制の未来」(タカシ・フジタニ)らの論文は日本とは何かということを改めて「ラジカル」に問う深いものでした。

  • 日本の歴史(25)
    日本はどこへ行くのか
    ISBN:9784062689250
    ・グラック,キャロル(Gluck,Carol)
    ・姜尚中(カンサンジュン)
    ・モ−リス=スズキ,テッサ(Morris‐Suzuki,Tessa)
    ・比屋根照夫
    ・岩崎奈緒子
    ・フジタニ,タカシ
    ・ハルトゥ−ニアン,ハリ−(著)
    講談社
    2003/01/10出版
    378p 19cm(B6)


    ◆要旨 (「BOOK」デ−タベ−スより)
    世界から、周縁から見直した、近代日本の形成と問題点とは?資本主義的発展の不均衡の中で、同一性を求めて呼び寄せた永遠なる「日本」。アイヌや沖縄、朝鮮の人々を巻き込んだ「日本」国家の拡張。国際時代の中の象徴天皇制とは何か。境界を超えた視点から「日本」のゆくえを問う。

    --------------------------------------------------------------------------------
    ◆目次 (「BOOK」デ−タベ−スより)
    第1章 二十世紀の語り
    第2章 日本のアジア観の転換に向けて
    第3章 マイノリティと国民国家の未来
    第4章 「混成的国家」への道-近代沖縄からの視点
    第5章 “歴史”とアイヌ
    第6章 象徴天皇制の未来について
    第7章 国民の物語/亡霊の出現-近代日本における国民的主体の形成

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

キャロル・グラック CAROL GLUCK
コロンビア大学歴史学教授。1941年、アメリカ・ニュージャージー生まれ。ウェルズリー大学卒業。1977年、コロンビア大学で博士号取得。専門は日本近現代史・現代国際関係・歴史学と記憶。1996年アジア学会会長。2006年、旭日中綬章受章。著書に『歴史で考える』(岩波書店)。共著に『日本はどこへ行くのか』(講談社学術文庫)、『思想史としての現代日本』(岩波書店)などがある。


「2019年 『戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

キャロル・グラックの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×