クラシック 名曲を生んだ恋物語 (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062723374

感想・レビュー・書評

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  • 作曲家の恋愛関係について知るのには適した一冊である。

    関係のあった女性の肖像画や写真を掲載している点が、読みやすさや、見やすさの面で貢献している。

    取り上げられている作曲家や、内容、一人当たりのページ配分は良いと思うのだが、難点もある。

    重複している記述が多く、まとまりが悪い。「愛にちなんだ名曲」として紹介している部分は、それだけで独立した文章になっており、前の文章との整合性が取れていない。そのため読みづらいところがある。

  • 世界的大作家26名の恋のエピソードで驚きの連続。
    どの作家さんが、どんな恋をして、どんな愛を育んできたかを知ることで、曲の感じ方も大きく変わると思います。
    それにしても情熱的。
    それらは作曲にあたって必要な感情や個性を生み出してきたんでしょうね。

  • [ 内容 ]
    この本は、大作曲家26名をとりあげて彼らの愛の形と名作を紹介し、クラシック音楽への入門とすることを目的としている。
    世界の文豪や画家などがそうであったようにベートーヴェン、ハイドン、モーツァルトなどの作曲家も、その愛の形を見ると、その作品がそうであるように、個性豊かで独特で、内側から止みがたき創作への衝動と、愛の迸りは同じところに発しているように思われる。
    それはときに純愛であり、破綻愛であったり、不倫愛になってしまったのだろうが、それは名曲を生み出した原動力になっている。
    いま、初めて語られるクラシック名曲に因んだ愛と結婚、そして出会いと別れがつぶさに明かされている。

    [ 目次 ]
    第1章 大作曲家の悲恋物語―愛に恵まれない音楽家(ベートーヴェン―「不滅の恋人よ」をしたためた純愛;ショパン―悲劇的愛が創作へとかりたてる ほか)
    第2章 満たされぬ夫婦愛と愛の不毛(ハイドン―愛人のために遺言書を書いた大作曲家の愛;ベルリオーズ―大女優スミッソンへの愛の夢想 ほか)
    第3章 妻こそ最高の愛すべき人(モーツァルト―身代わり愛/コンスタンツェへの愛;ウェーバー―ロマン派時代の初志貫徹愛 ほか)
    第4章 奔放な愛の遍歴の果て(パガニーニ―ヴァイオリンの名手が愛した女性と運命;リスト―華麗な不倫遍歴愛に生きる ほか)

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  • 第2回。

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  • 2009/11/26読了。
    西原先生の本は読みやすく分かりやすい。
    今回は図書館で借りて読んだので、購入しようかと思う。
    月1ペースになると思うが、著作を読み続けようと思った。

  • 様々な物語があって、こんな体験をして、こんな感情を抱いたからあの曲が出来たんだ!と考えるととても楽しかったです。

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著者プロフィール

1952年山形生まれ。東京藝術大学大学院博士課程満期退学。現在、桐朋学園大学音楽学部名誉教授。18、19世紀を主な対象とする音楽社会史、音楽思想史を専攻。
著書に『新版 クラシックでわかる世界史──時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲』『ピアノ大陸ヨーロッパ──19世紀・市民音楽とクラシックの誕生』(以上アルテスパブリッシング)、『神と向かい合った作曲家たち──ミサ曲とレクイエムの近代史 1745–1945』『《ドイツ・レクイエム》への道──ブラームスと神の声・人の声』『シューマン 全ピアノ作品の研究 上・下』(以上音楽之友社)、『ピアノの誕生』『クラシック 名曲を生んだ恋物語』(以上講談社)、『「楽聖」ベートーヴェンの誕生』(平凡社)、『世界史でたどる名作オペラ』(東京堂出版)、共著・共編書に『ベートーヴェン事典』(東京書籍)、訳書に『魔笛とウィーン』(平凡社)、監訳・共訳書に『ルル』『金色のソナタ』『西洋の音楽と社会(7)ロマン主義と革命の時代』(以上音楽之友社)、『オックスフォード オペラ大事典』(平凡社)などがある。

「2023年 『バロック音楽と国際政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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