コスト削減の罠 (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062726931

感想・レビュー・書評

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  • コスト削減活動についての総集編的要素の強い一冊。本当の意味でのローコストオペレーションを考える。稼動コストだけでなく、調達コスト、運用コストを含めトータルで考えろ。施策を実施したらその効果の検証/メリットの還元をして、モチベを高めろ、など。コンサルらしい提言。

  • 昔、カルロス・ゴーン氏が、日産の社長になった時、トヨタがやっているような、昼休みにオフィスの電灯を消すようなコスト削減についてどう思うかと聞かれ、私は社員に罰を与えるようなことは行わない、と言ったそうで。けだし名言。まあ、トヨタの人は自ら進んで「罰」を受けてるんだから、こちらがとやかく言うこともないんでしょうが、1つのことでも視点を変えると違った見方になります。
    本書で説く「裏紙コピーは本当にコスト削減?」は正にその通りで、やりたい時は良く考えてみた方が良いですね。特に日本人はすぐ手段が目的になってしまう民族ですから。(でも私は今後も裏紙コピーは使います。笑)
    世界的に20世紀アメリカ資本主義的成長至上主義が破綻し、企業経営が次のステージに入っている、という主張には強く同意します。

  • 工場や販売現場でのことが念頭に置いて書かれているが、少しだけホワイトカラー職場についても触れている。この部分だけで書かれた本を出してほしい。

  • いいコスト削減とは?

    →コストはカットすべきものではなく、最適に配分し活用すべき経営資源
    持続可能な方法で無駄な出費を極力省き、利益を創出するプロセスが重要であり、この仕組みがローコストオペレーション
    コストを、見せて、任せて、検証して、評価して、分配する

  • 本書では営利企業を念頭に記載されているが、大学などの非営利組織においてもローコストオペレーションやローコストイノベーションの概念は非常に重要であると感じた。

    3つのコスト概念(エネルギーコスト、オフィスコスト、オペレーションコスト)という概念化は整理するうえで非常に有益であると感じる。またコスト削減の黄金律(4M+S)=①見える化の極限までの徹底、②みんなで徹底して取り組む、③周りを徹底して巻き込む、④ムリ・ムラ・ムダの徹底排除、⑤そもそも論を徹底して考えるはコスト削減の概念だけでなく、ビジネスにも通底する概念であると感じた。

  • 職場では経費の節減になると盲目的に信じコピー用紙の裏面を再利用している。ところが現実は。紙詰まり、ホチキスの取り忘れ、裏表の間違いによる重大なミス、コピーミス、などなど、全然経費の節減はできていない。何のためのコスト削減なのか、そんな最も重要なことさえも見失っていることさえも。コスト削減の美名の下、陥りやす罠について事例を交えながら手解きが施されている。明日から活かせることも多く、大変ためになった。

  • 電気代の削減であれば、社員のパソコンに今日の使用電力を
    毎回表示させて、意識づけをする。コスト削減が実現したら、
    給与に反映させることを約束する。あれもこれも経費削減をしようとしない。まずは一点突破で成功させてから。

  • 売上拡大がなかなか見込めない現在、企業にとってコストダウンをいかに進めていくかが大きな課題であり、その解決のためのヒントがこの本には書かれている。身近なエネルギーコスト(電気代)の削減方法やコピー用紙の使用の是非について取り上げ、著者の考えが示されている。タイトルや目次(導入)を読んで気になったので読み始めたが、内容は正直物足りない。

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著者プロフィール

株式会社SDGsビジネス総合研究所代表

「2020年 『SDGsの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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