家計株式会社化のススメ (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727075

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  • ■家計
    1.実住まいの家は資産というより消耗品。
    2.年収が上がっているのに生活が苦しくなる原因はシンプルで、生活レベルを収入レベル以上に上げるから。
    3.見栄っ張りが破たんにつながる。
    4.自己犠牲の精神は、家族や恋人、あるいは友人の間では通用するかもしれませんが、赤の他人で、かつそこに商売が介在する関係においてはなんの意味もない。

  • ふむ

  • 「白鵬のメンタル」後ろの広告を見て

  • 家計は経営の最小ユニット。家計にも理念や指針が必要とのこと。今まで続かなかった家計簿ですが、理念があれば続くかも!

  • ロスジェネ世代以降にとっては、ぶんぶんうなづけてしまう内容。妻もガッツリ正社員で働く共働き夫婦なのに、家計も家事もほぼ妻に任せきりでぼけっとしてるうちのダンナさんに、家計管理の重要性を知って参加してもらおうと、この本のレジュメを作って渡してやりました。夢も目標も家計管理があってこそ。2人で同じ方向を向いて協力しあってこそ。

  • 企業は企業会計原則に従って、毎年決算期に、バランスシートで資産状況を損益計算書で儲かった度合を報告しています。以前に簿記の勉強をしたときに、家計にも同じ考え方が導入できると思ったのを覚えています。

    それから10年以上経過して、簿記の知識をベースとして家計の資産状況を改善するためのアドバイスを書いた本が多く書かれるようになったと思います。この本もそれに属するもので、家計を改善するには(債務超過状態の危機に陥らないように)どうすれば良いかが解説されています。

    専業主婦(稼がない妻)、車(贅沢で価値の落ちる嗜好品)、持ち家(ローンが終わらないまで資産でないもの)、教育(最後まで聖域とされてきたもの)を捨てることを検討すべきことが書かれています。

    格差社会となり、皆が同じような生活スタイルをとることができなくなった現在では、各々の家庭で、何が重要なのかを把握したうえで、なににお金や労力をかけるべきかを決断することが迫られているようです。

    以下は気になったポイントです。

    ・多くの方が思い描く「普通の生活」というのは、どうやら自分たちの親世代が実現してきた生活であった、結婚して子供には教育を受けさせ、住宅購入してローン完済、豊かな老後を迎える等(p11)

    ・現代では、普通の人が「普通の生活」を獲得して、維持するためには、プランをしっかりと立てたうえで、その現実のために正しく頑張り続けるのがポイント(p12)

    ・入社20年程度は給料に大きな差は無いので、家計の状況に大きな差が生じるのは、お金の習慣や考え方、使い方に違いがあるから(p15)

    ・住宅を購入するためには「準備」と「環境」が必要、準備とは、頭金が用意できていて収入に対するローン返済プランがあること、環境は金利状態、税制、物件価格の3条件がそろったとき(p38)

    ・将来は、給料より年金のほうがキャッシュフローの安定度が高く、高齢者のほうが家賃を取りはぐれる可能性が低いこともある(p44)

    ・意外にもリスクが高いのは、年収800~1500万円程度の「中途半端な小金持ち」であると断言できる、1000万以上で消費者金融の常連も多い(p48)

    ・ライフプランを考えるうえで、4つの選択肢(専業主婦、自動車、家、教育)について、どれを選び、どれを捨てるかが重要(p49)

    ・自動車保有台数のうち、普通車の場合は、2007年がピークで1677万代であったが、2009年は1668台と減少している、車に乗る世代人口が減少している以上に、家計の事情で持てなくなっている人も多い(p50)

    ・財布に入れたお金から払うものを、家計の「変動費」、銀行口座から自動的に支払われるものを「固定費」と考える(p65)

    ・80%の精度で良いから素早く決断する、失敗したら修正すればよい、というのが、数多くの決断をして行動に移すためのコツ(p76)

    ・家計においては、削っても生活レベルの低下に直結しない固定費から見直すべき(p77)

    ・優良家計となるには、まずは「自分にとっても1万円の重み」をしっかりと認識する必要がある、1万円を「ほとんど何の価値もない金額」と思っている間は、自分の金銭感覚を改めるのがポイント(p102)

    ・住宅ローンを組むのであれば、年間返済金額が年収の20%以内になるように借入額を抑えることが理想(p120)

    ・お金が貯めるのが上手な人は、「収入-将来のための貯蓄-固定費=やりくり費(変動費)」という考え方をする(p140)

    ・お金の使い方は、「投資をする」か「消費をする」の2つに分かれる、将来のどこかの時点できちんとお金を生み出されるのであれば、それは「投資」である(p146)

    ・貯金額が年間の基礎家計費の3年以上であれば、文句なしである(p174)

    2011年9月10日作成

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著者プロフィール

山口県出身。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、自動車会社にて燃料電池自動車の研究開発に従事。その後ファイナンシャル・プランナーとして独立。海外に比べて金融取引環境が遅れていることを実感して、日本に個人向けの相談センターを設立。家計のやりくりをはじめ、保険、不動産、有価証券など、お金に関するあらゆる問題についてのマネープランをアドバイスし、今までに2万世帯以上の家計を診断。

「2015年 『図解 年収200万円でもできる お金を増やす教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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