職場で“モテる”社会学 なぜ今、女性は「仕事を楽しむ男」に惹かれるのか (講談社+α新書)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727679

作品紹介・あらすじ

JTBモチベーションズが20代~40代女性会社員にリサーチしたところ、恋人にしたいタイプとしては「仕事を楽しむタイプ」が36%で、2位の「プライベート重視タイプ」「協調タイプ」(ともに12.3%)を引き離してトップだった。「考え方や価値観が自分と似ている」「信用、信頼できそう」「相手から刺激を受けそう」というのが主な理由。逆に、恋人にしたくないタイプとしては「出世志向タイプ」が33%と、2位の「報酬志向タイプ」(16%)を引き離してトップとなる。理由は「考え方や価値観が自分と違うから」「信用できない気がするから」「一緒にいて退屈しそうだから」「一緒にいて緊張しそうだから」が多い。
男性は、キャリアアップして収入を増やしたほうが、魅力が増すと思って努力する傾向があるが、女性から見るとそういう努力自体がうざったいということ。
これからモテる男は「仕事を楽しむ男」。それはどんな男なのか。
それから、職場に気になる異性がいるほうが、仕事へのモチベーションが上がる傾向がある。つまり、「仕事を楽しむタイプ」の多い組織を目指すことが、職場全体の士気を上げることに有効だと言える。

感想・レビュー・書評

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  • ・部下のモチベーションアップのための4つの法則
     1.まず部下に関心を持つ
     2.長所を10個探して書き出す
     3.ほめる。
     4.部下に自分で課題に気付かせる
    ・3GTs「毎晩寝る前にその日にあったいいことを3つと、その原因を簡単に書く」ことを1週間続ける。
    ・「来年自分のモチベーションが上がる」と答えた人の理由は、「自分でやる気を高めたり、維持するように意識しているから」

  • タイトルからみると軽い本だが、『第4の消費』の作者と、JTBモチベの人が書いているので、内容は濃い。職場での仕事の楽しみ方、モチベーションの出し方、出させ方などについて、調査なども交えて解説。特に興味を持ったのは、女性の上司の方が男性よりいいという結果。女性らしい考え方を訴えるアテナ・ドクトリンとほぼ同じ主張が統計でも明らかに。 職場でモテたい人ばかりでなく、上司との、部下との関係をよりよくしたい人、現代人の働き方を社会学的に知りたい人などにもお勧め。

  • モチベーション論。「仕事を楽しむ人」はやっぱり周りから見てもステキなんです、というのが本旨です。内発的動機付けを生む環境をつくることは、決して簡単ではなく、「一番大変なマネジメントはお客様相手ではなく、自社社員相手」とつぶやいた人がいたことを思い出しました。

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著者プロフィール

三浦展(みうら・あつし)
1958年生まれ。社会デザイン研究者。カルチャースタディーズ研究所代表。家族、若者、消費、都市、郊外などを研究。著書に『 「家族」と「幸福」の戦後史――郊外の夢と現実』 (講談社現代新書) 、 『ファスト風土化する日本――郊外化とその病理』 (洋泉社新書) 、 『東京は郊外から消えていく!』 『首都圏大予測』 (光文社新書) 、 『愛される街』 (而立書房)などがある。

「2022年 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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