ゴーストバスターズ: 冒険小説 (講談社文庫 た 38-3)

著者 :
  • 講談社
3.50
  • (8)
  • (7)
  • (18)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 91
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730204

作品紹介・あらすじ

アメリカがまだ若く、人々に力と勇気が満ちていた時代。ブッチとサンダンスは列車や銀行を襲い、追手と戦うのを仕事にしていた。しかしある日、二人は噂に聞いた謎のゴーストを探しアメリカ横断の旅に出る!全編を貫くパロディー精神。そして詩情も豊かな言葉遊び。21世紀文学を予言する著者渾身の力作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • モジカで買った本
    ブッチ&サンダンス、ドン・キホーテ&サンチョパンサ、芭蕉&そら、銀河鉄道の車掌さん、正義の味方超人マン、ペンギン村の人たち、、、
    色んな人が色んな場所を縦横無尽に飛び回り、結局よく分からない!うーん。

  •  何度目かの再読。
     色々な登場人物が(ブッチ・キャシディ、サンダンス・キッド、タカハシさん、ゴジラ、ぱーざん、はるばあさん、ドン・キホーテ、松尾芭蕉、女子高生などなど)が色々な場所で(アメリカ、俳句鉄道888、ペンギン村、東京近郊のデニーズなどなど)で、ゴーストを介して交錯しあう、といった感じだろうか。
     僕は高橋源一郎の作品を読むと、いつも切ない気持ちになってしまうのだが、今回も例外ではなく、とても切ない気持ちにさせられた。
     特にペンギン村の章は何度読んでも泣けてしまう。
     それはともかく、そもそも「ゴースト」は一体何だったのか、物語の中では白黒はっきりはされてない。
     だから(これも高橋源一郎の作品の常なのだが)白黒はっきりした結論が知りたい方には残念ながらあまりお薦めは出来ないと思う。
     僕にとっての極上の一冊。

  • なんだこの小説は。
    冒険、といっても全然普通の冒険ではない。
    時代を超え、世界を超え、空間を超え、夢と現実と私とあなたと、すべての境界を行ったり来たり。
    何回読んでも多分わからないけど、何回でも読みたくなる。

  • ---

  • 著者本人は失敗作って言ってるけどこれが失敗ならいくらでも失敗してほしい。古きよきアメリカの幻。

  • しりあがり寿の『真夜中の弥次さん喜多さん 』が映画化された今こそこの小説が脚光を浴びる時だと思う。
    文字が寄せ集まり言葉になる美しさ。パロディの素晴らしさ。死とはなにか生とはなにか宇宙と夢と現実の境界線が消滅していく高橋源一郎の渾身作。

  • 一読して「?」が3つぐらいつきました。はらはらどきどきの冒険小説かと思って読み始めたけれど、松尾芭蕉、ドンキホーテ、が出てきたあたりから、話がわかんなくなりました。ゴーストをやっつけるために旅に出るけれど、そもそも相手のゴーストがいったい何者なのか分からない。「幽霊、放射能、自分、求めているもの」それらを探すために旅に出るのだろうか。良く分からない一冊、でもおもしろい。いつか分からないけれど再読予定の一冊。一読後、同じ著者の『日本文学盛衰史』を購入しました。

  • 高橋さんの作品の中でもっとも面白かった。
    ストーリーがって言うかむしろ文章が。なんか漫画読んでるみたい。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋源一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×