- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062730525
感想・レビュー・書評
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これは泣いた…
十二国記として楽しめたかは解らないけど、珠晶の主体性に心を打たれる。
そう、これはコヴィー氏の『7つの習慣』そのままじゃないか。周りが悪いから自分が不幸と思うんじゃなくて、自分が望む形にどう自分を動かすかの主体性だよ。
初期の大木鈴(だったっけ…)の逆の性格だな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
十二国記シリーズ第5作。
舞台は「恭国」、主人公は商家の娘でわずか12歳の少女・珠晶。恵まれた環境にいながらもあえて過酷な旅―蓬山を目指すことを決意した。
過去の作品でも”蓬山”というフレーズは何度も出てはきましたが、本作でそれが生死をふるいにかけるような過酷な旅であると目の当たりにすることになります。
供王は前作『風の万里~』で少し登場しましたが、本作でより好きなキャラとなりました。一見横柄にも感じる態度は自らを鼓舞する強い覚悟の表れ。前半はわがままで破天荒に映る珠晶ですが、後半に向けてその印象は大きく変化し読み終わる頃には愛すべきキャラクターとなっていました。十二国記のなかでも明るさがありとても好きな作品です。 -
十二国記は最後にパアアっと胸のすく展開がくるんだよね。珠晶のブチギレ読みたさに読み返すやつ。
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再読。
シリーズ随一の明るさを持つ作品ではないだろうか。
微笑ましい一作。
乾県の悪質な朱氏はこの後、どえらい目に合うんだろうなと考えるとじんわり楽しい。
以前登場した哀しい出自のあのキャラが再登場。
これには嬉しい驚き。
またもや満足。 -
これは楽しかった。シリーズを通して、今のところ失望させられたことはないけど、その中でも出色の出来かも。色んな立場から王になるまでの過程を描いた作品が多いけど、今回もその系統。一方で、細かい芸が冴え渡っていて、中でも妖魔が溢れる黄海で出会った仙人の正体については、衝撃が大きくて鳥肌モノだった。まだ殆ど触れられさえしていない国も多いし、壮大な世界観に期待は膨らむばかりです。
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十二国記好きな順の2番。
どうあっても私は女の子が活躍する話が大好きなんです。
あの彼 が出て来たとこもポイント高し! -
再読。
数年に一度は読み返してる。
十二国記シリーズは数あれど、黄海を渡る話はこれだけ。その道程は過酷ではあるが、黄朱の先導がある分「月の影」の陽子ほどの途方もない悲壮感、絶望感は無く、目的と到達点が明確な分珠晶の成長過程が丁寧に描かれている。
文句をいい、嘆くことは誰でも出来る。しかし本当にそれしか出来ないのか。
すべきことをせず、はなから無駄だ、無謀だと動かぬまま愚痴を垂れることは余りに虚しい。
気力を充実させたい時にこの一本!という作品。
しかし問題は、これを読んでしまうと「東の海神」「風の万里」を読みたくなり、「東の海神」を読めば「風の海」「魔性の子」「黄昏の岸」を読みたくなるのは自明で、「風の万里」を読む前には「月の影」を読まねばならぬということ…。
充電した気力をどこに向けようとしているやら。 -
シリーズで一番好きな話。
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十二国記で一番気に入っているお話し。
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十ニ国記シリーズで一番好きな作品。