- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062735261
感想・レビュー・書評
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歌野晶午さん、やっぱり面白い。なんでも読む雑食ならぬ雑読派だと思ってたけど、本当はミステリ好きなんだろうか?この本は歌野さんの初期の頃に登場した、信濃譲二が探偵。そして表題の通り7つの謎を解いていく短編集。正直、自分で謎を解けたことはない。今作には読者への挑戦状などあり、自分の不甲斐なさを再認識させてくる。しかしミステリ作家さんてどれだけネタ?アイデア?を持っているんだろう。どの話の謎解きもワクワクさせる。なんとなくもやっとしか分かっていない「有罪としての不在」の解答が知りたい。ネタバレ探してみよう。
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坊主は三十分かそこらお経を唱えて何十万ものお布施を受け取る。しかしお経を唱えたところで何になります?それは死者に届きますか?坊主は届くと言うんだろうが、そこに絶対的な根拠はない。
信濃くんのこのひねくれ感が面白い。 -
第三者の視点で物語が語られ、探偵が解決する短編集。短編集であるため、あっという間の解決となるが、それぞれ伏線も貼ってあり、ミステリーとして面白かった。
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マンガ版を先に読んでたんだけど、原作も信濃さんのさっぱりとしたキャラがいいですね。
ただ、マンガ版は坊主頭ぽかったけど、原作を読むと蓬髪てなってますね。 -
ほとんど身元不明な感じの探偵役信濃譲二。不可解な事件を推理力で見事解決、て聞こえはいいけど、行く先々で殺人に遭遇するなんて死神か。
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2017.2/14〜3/2。信濃譲二シリーズの短編。シリーズの中ではこれが一番好きだった。長い家から読んでくると、だんだん彼に愛着がわいてくる。推理好きな方にオススメ。
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短編集。
「名探偵・信濃譲二」シリーズはこの物語で完結してしまったらしい。
それゆえに一度は短編集に収録することを見送った「マルムシ」を増補版には収録したとあとがきに書かれていた。
シリーズ終了を決めたのは歌野さんなりの理由があるのだろう。
探偵役として登場する信濃譲二は少しばかり変わった探偵である。
個性的とひと言で表してしまうには何かが足りないと感じるキャラクターだった。
シリーズにはこの物語の前に3作品が書かれている。
・長い家の殺人
・白い家の殺人
・動く家の殺人
この物語を読む前に3作品を読んでいてよかった。
冷静沈着な思考を持ち、観察力に優れ、常識にはとらわれない信濃譲二というキャラクターの最後を飾るにふさわしい短編集だった。
短編だからこそミステリーの醍醐味を堪能できる物語ばかりが詰まっていた。 -
盲点をついた、意外な犯人などもあって楽しめましたけど、最後の話はちょっと・・・。わかりにくいトリックなのに、図解などもないので眠たくなった