A2Z (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736237

感想・レビュー・書評

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  • 夫婦の関係性がなかなか理解し難く、共感し難く、不倫相手との恋愛描写もあまりきゅんと出来ないというか…感情移入出来ず、うーん…?という読後感。

  • 本当にたまたま、古本屋で見つけて、たくさんある積み読していた本棚の中から、まずは「僕は勉強が出来ない」を読み、その後どうしようと迷った挙句、この本を手にとりました。
    読んでるうちにあれ??デジャブ??
    そう、「僕は勉強が出来ない」の登場人物が!!
    まだ読んでいる最中。こんなことがあるなんて!!嬉しい⭐︎
    読み終えて、、、こんな夫婦もありかもと思えた。小説だからだけど、現実逃避にはいいなぁ。
    山田さんの小説にはまりそう。

  • 最後はどうなるかと思ったがハッピーエンドで良かった!山田詠美の恋愛だけど、胸きゅんだけじゃない、コミカルかつ色気のある文章、オシャレな小説だったなという印象。

  • なぜ今更山田詠美?と思ったけれど、好きな芸能人がお勧めしていたので読んでみました。

    ダブル不倫のお話なのですが、夫婦が壊れていく様、ではなく、それによって夫婦の絆が浮かび上がってくるという・・・ある意味幸せな恋愛小説でした。
    こんなに変わった価値観を共有できる彼らは特異かもしれないけれど、価値観が同じであれば究極にはここまでOKなのね、と面白く読みました。

    ただ、30代女性の、「いい女っぷり」が押しつけがましくて、ちょっと辟易しました。
    古い本を読んでいるので織り込み済みなのだけど、この時代ってこういう女性がトレンディドラマでも主人公だったな、と苦笑気味に読み終えました。。

  • 山田詠美さんの小説に出てくるかっこいい女性が好き。

  • 高校生の時に読んで、なんて大人っぽい本!って思いました。

    現実世界では不倫は良くないし、
    私自身は不倫されたら、許せないし、。
    自分自身も不倫したいとも思わないのですが。

    この本の登場人物は、お互いに不倫をしながらも2人の絆は強く、軽やかで、いいなと思いました。

    お互いに傷つき、傷つけながらもまた帰ってくる。
    特別な関係性がいいです。
    そして、自立して男に頼っていない夏美がとてもカッコよくて憧れました。

  • いまいち感情移入ができない。
    夏美が馬鹿な女すぎて理解できない。考え方が幼稚で、恋に騒いでいる愚女。
    筆者はこういう女を意図して書きたかったのかな?

  • 中々感情移入出来なくて
    読むのに時間がかかりましたが
    読み進めるうちに
    こういう夫婦の形もありなのかもと思いはじめて
    モトサヤになって
    旦那さんが最後
    一番喜んでいる感じ
    何だか微笑ましい終わり方でした。。

  • アマプラで深キョンが主演でドラマをやる、という予告を見て気になっていた話。
    先にドラマを見て、何とも「小説的だな」と思ったことから、実際に小説を読みたくなり本を手にしてみた。

    ドラマを先に見ていたからか、小説の内容がかなりスムーズに入ってくる。
    もちろん登場人物は、深キョンはじめ他の俳優たちがドラマのまま頭の中に出てくる。

    内容は世間を賑やかす『W不倫』だが、山田詠美の手法もあってか、ドラマを見ていると『小説的』と思ったのに、実際に活字で読むと意外にも『ドラマっぽい』書き方で
    かなりサッパリとしたラブストーリーに思えて、面白く読み進めていける。

    「こういう恋もあってもいいのかも」
    「こういう夫婦関係があってもいいのかも」
    そう思えるような。
    結末もどんよりしない、読んだ後にさっぱりできた。

    A〜Zまでのエピソードがあるため、短編的に読みすめていけるのも魅力的。

    本を普段読まず、ドラマが好きな人にはオススメできそうな本。

  • 登場人物たちの
    意外にくだけた言葉遣いが心地よく、
    テーマ性のわりにとんとん話が進んでいく感じが
    印象的だった。

    私には私の恋愛経験があり、
    そんなに物語性はないかもしれないけど、

    あの頃の心の内を
    山田詠美さんに言語化されたら、、、?(๑・̑◡・̑๑)
    あとがきの江國香織さんにもぜひ、、(๑・̑◡・̑๑)!

    と欲してしまった。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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