- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062737876
作品紹介・あらすじ
俺は神崎達也。職業、刑事。美人のフィアンセを残して無念にも射殺された…はずが幽霊に!?しかも犯人の上司が密室状況で何者かに殺されて…。いったい真犯人は誰なんだ!そして俺はどうなってしまうんだ!ミステリーとラブストーリーが融合、二〇〇一年度本格ミステリー・ベスト10入りの傑作。
感想・レビュー・書評
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幽霊が主人公という設定に興味を惹かれます。
更に、幽霊だからこそのいくつかの制約が、読んでいてとてももどかしく、主人公の孤独感がひしひしと伝わってきて、なんとも言えない気持ちになりました。
ファンタジーや恋愛要素を加えたミステリなので、従来とは違った印象を受けるのですが、それでも小説としての面白さは変わりません。
作者の地力を感じる一冊でした。
また、このような作品を発表していただければと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語の展開が二転三転して進んでは乱れる感じが面白いストーリーだった。
元が犯人探しのイベントのための舞台劇であったことを考えると、わざとらしい解説もまた良しかな。
恋愛部分のストーリーは、最後分かり切った顛末に涙。
ミステリなのに可笑しくて、切なくて、かわいらしいお話。 -
射殺されてしまった刑事の幽霊・俺。犯人は上司。そしてその上司までもが殺されてしまった。「青森のイタコ」を母親に持つ後輩刑事を相棒に真相を探る。ミステリも十分堪能しながらユーモアもありで一気に読める。合理主義者の婚約者へのもどかしい思いが切なかった。幽霊ものなので最後は切ない。泣けた。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/686898 -
最後が切なかった。涙。
殺された刑事が幽霊になって犯人を捕まえるという、下手したら超チープになりそうな設定だけど、一応ミステリーとして読めた。でもやっぱり細かいツッコミどころはあったな。 -
上司に突然射殺されてしまった刑事の神崎。気づいたら幽霊に!誰にも気づいてもらえない彼が唯一認識してもらえ、会話もできたのが同僚の早川。イタコの血を引いている彼と、コンビで自分の事件の捜査を始めます。初期作品なので最初文章に少し違和感がありましたが、読み進めるごとに、本格の楽しさと、ラブストーリーの切なさがぐいぐいと沁み込んできました。黒幕等全く想像できませんでしたが、真相に到達すると綺麗に伏線が張られていたこともわかりますし、ラストの余韻も素晴らしいです。新装版発売をきっかけに積読を崩して良かったです。
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長かったけど三連休で読破。理由もわからず殺された刑事が幽霊となって戻ってくる…どこかで聞いたことがあるようなお話だけど、結構切ない。幽霊となり、孤独やいつか消えてしまうかもしれないという不安、または消えない不安、愛する女性に手も触れられない、それどころか存在すら信じない…その辺が丁寧に書いてありました。そして最後‼︎なんという切なさの極み。これも作品の一部なんですねぇ…はぁ…と泣けました。死後の世界ってどんななんだろ。それにしても犯人はわりとすぐにわかりましたf^_^;そこは別問題で。切ないです。
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主人公幽霊な時点でちょっとどうかな?(´・ω・`)って思ってたけど、読んでみたらちゃんと推理小説だったし、読みやすかった
堅苦しい感じが苦手な人にはおすすめ