実況中死 (講談社文庫 に 24-11 神麻嗣子の超能力事件簿)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738910

感想・レビュー・書評

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  • 今回は別の人物の視覚と聴覚に繋がってしまうというテレパシーが登場する。そのテレパシーで次々と殺人を見てしまうのだ。その体験のマスコミへの投書を教えられた保科は自分の小説に取り入れようとするが、とんでもないことに次は自分が…。能解警部は、自分と保科と神麻嗣子の3人の関係にいろいろと思いを巡らす。この3人がどうなっていくのかは興味深いというか、いやこのままでいて欲しいなんて気もしないではない。どんどん読まされるので、さすが西澤保彦とは思うが、それにしてもなあ、なんだかなあという理由で簡単に人を殺してしまうのはどうかと思うよ。

  • 「チョーモンイン」シリーズ、3冊目、読了。

    今回のは、神麻嗣子と能解匡緖の二人で動く、というのが多かったかな。相変わらず、主役3人のやり取りが楽しかったけど…神麻さんの可愛らしい仕種などは、前2作と比べると、ちょっと少なめかな。

    パズラーとしては、相変わらずの面白さ、でした。でも、こういうのは、いわゆる「本格ミステリー」の、本格的なファンの方々には、邪道なのかな?僕にとっては、パズラーとしてと同時に、このシリーズの持つ「愛らしさ」みたいなものが、とても魅力なんですけど。大好きなシリーズです。

    できれば順番通り?に読んでいきたいのですが、このシリーズ、現在は中古を探すしかないようで…次は、ちょっと先になりそう。残念です。

  • <チョーモンイン>シリーズ長編第2弾。
    前回書き忘れましたが、このシリーズは探偵役が保科で超能力側の情報を神麻嗣子がだして、警察の情報を能解匡緒が持ってくるという形ですね。

    ・あらすじ
    他人の見た風景がそのまま見えてしまう「超能力」を得たばかりに、殺人やストーカー行為を「体験」してしまう恐怖!思い悩む女性の訴えに、“チョーモンイン”の出張相談員・神麻嗣子、能解警部、作家の保科の三人は調査を始め、推理を巡らす。そしてたどり着いた驚天動地の真実とは。

    このチョーモンインの相談員である神麻嗣子は、現在まだ「見習」であり、正式な相談員になる試験を6回も落ちているというつわものです。
    着物に袴姿という、大正時代の女学生か、卒業式のいでたちでありしかも、本人の外見も中学生にしか見えない謎の存在です。

    反面、試験に落ちてばかりということからも示しているとおり、いざというときに失敗ばかりするドジな一面もあります。
    ぷうっと膨れて怒ったり、子供みたいに泣いたりすることがよくあり、一瞬かわいいなあーとは思うのですが、よく考えたら著者はおっさんやんけ!と
    現実を見つめなおしてブルーになったりします。

  • 保科一人称の章で、『てにをは』を省略してるのが気になった。
    あと、三人称の章で、神麻と能解が下の名前で表記されてるのも気になった。本人たちは名字のさん付けで呼び合ってるし、他の人たちは名字表記なのに。
    内容とは関係ないけど、そういうのがめちゃくちゃ気になった。

  • 4

  • 他人の見た風景がそのまま見えるようになったばかりに、殺人やストーカー行為を体験してしまうようになってしまった女性のために、神麻嗣子と能解警部、保科の3人が調査を開始するが…
    刊行順でいうとシリーズ2作目だけど、時系列は違うようです。まさかのボディの正体にびっくり!きっと意外な人物なんだろうと構えていたのにこんな結末とは思ってなくてすっかり騙されました(^_^;)

  • 神麻嗣子シリーズ・第2弾。

    最初から引き込まれ、あっという間に読むことが出来た。
    ビックリする結末も用意されてたし、楽しめました。

  • 萌え。そして相変わらずパズルチックなお話。
    誰が「ボディ」か、が最初から最後までの一番の謎なんだけど、もうこれがまたびっくりなのよね。
    びっくりというか、えー!!そうくるの!?っていうだまされた感でいっぱい。
    登場人物は個性的なんだけどアクがそれほど強くなくて、逆にアニメ的過ぎるせいか受け入れやすい。
    もう嗣子さんなんていとおしいくらい。。。
    メインキャラの三人の関係もこれから楽しみ。

  • 西澤さん・・・。
    貴方は遠くなりにけり。

    もう神麻嗣子シリーズはお腹いっぱいです。
    あと、親父臭いです・・・。

  • 神麻さんと能解さんが非常にかわいいです。もはやこの二人のために読むと言っても過言ではない。
    トリックは途中まではどうなるんやろうと思って読んでたけど、最終的にそれってありなの?っていうおわりかたのような気がしてしまいました。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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