まどろむ夜のUFO (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 671
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739283

感想・レビュー・書評

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  • 気持ち悪いと思うような人ばかりが出てくる。
    自分もそういう部分を抱えて生きているのだと思い至った瞬間、知らぬ間に私もリボンの裏側を歩いていることに気づく。

  • 何が正常で何が異常なのか、そもそも正常と異常ってなんなのか少し考えさせられる物語だった。まぁ他人に危害を加えるような異常って困るけどこれが間違いなく正常ですって言い切れる事って世の中ないよなぁ。
    その他の二編も日常であって日常ではない不思議な雰囲気のある物語でした。

  • 作者の力量からすれば不出来かな。

  • 角田さんの初期短編集。
    久しぶりに読んだ角田さんのですが、どうもダメでした。
    「まどろむ夜のUFO」「もう一つの扉」「ギャングの夜」
    いずれも何かの生き方に捕われた主人公のを描いた作品です。主人公たち不安定さや危うさは感じられるのですが、決着はおろか方向性も見えないエンディング。
    文学的なのかもしれませんが、生硬さばかりが目に付き、言いたい事が伝わってこない感じです。

  • まどろむ夜のUFO、もう一つの扉、ギャングの夜

  • 2015 3/29

  • 困ったなぁ。
    作品の世界観がよく分からない、伝わってこない。

    ちょっとずつおかしい登場人物たちが、ちょっとだけ現実からずれた世界をさすらうようなそんな話が3篇。足元がおぼつかないような不安定さがキショさを醸し出している。

    そのキショさがこの小説の醍醐味なんだろうか?
    だとしたら、そのキショさを楽しむ素養が俺にはないみたい。

  • 精液入りのジャム。

  • 読んだ後は自己肯定感。
    以前読んだ乙武洋匡さんの新書よりも。
    合う人にはしっくりきてると思います。

  • 角田さんの初期の小説。

    どこかおかしい人たちが出てくるのだけど、どこがおかしいのか分からない。

    まともだったらそんな行動とらないでしょってことも、その当人にとったら、理解されないにしろ当然な理由があるから、狂ってるようにも見えるし、すごく自然にも見える。

    初期の作品だからか、少し分かりづらいところもあった。


    解説にあった「宙ぶらりん」という表現がまさにこの小説にはぴったりだと思います。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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