- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062750226
作品紹介・あらすじ
みんな大切なことを忘れてしまう
「熱い」って気持ちいい。クールなおれが変わっていく、こんなはずじゃなかったのに――。
6年3組、山口拓馬。友だちはいらない、ヤル気もない。クールにきめていた。ところが突然、病気がちの弟・健児が7年ぶりに療養先から戻ってきて、生活が一変する。家ではハチャメチャな弟のペースに巻き込まれ、学校では体育大会のハードル選手にでくちゃんと選ばれる……。少年たちの成長に感動必至。
感想・レビュー・書評
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キャッチコピーの通り。
大人になるにつれてみんな大切なことを忘れてしまうんですね。
主人公は小学生だけど感情移入がしやすいというか、気持ちはよくわかる。
「悪いけど、今俺は本気だ。」
いつまでもそんなことを言える人でありたいと思いました。
なんだか心が温まりました。
ありがとう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やだわあ、こんなクールめかしたすかした小学生。
なんに対しても冷めていて、生きているのもめんどくさい風情の子供は結構多いと思うし、自分もそういう時期ありました。
でもですよ、彼なんにもしていないのになんでもできちゃうわけなんですよ。そういう同級生。全然一生懸命やっていないのになんでもさくさくできちゃう。しかもクラスで一番かわいい子に何故か好かれていて、ああそうですか、そういうことなのねふうんふうん。
で、だんだんと熱くなっていって、そんな自分が好きになって行ってしまうわけですね。
感動はしませんでした(キッパリ)でも少年漫画的には結構悪くないとは思いました。 -
社会人になって初めて読み切った本
お金をもらわず払ってもらう立場の小学生が主役の話
本気を出して何かをやったこと、最近なかった気がする
すれてる山口拓馬くんが弟やデクくんをきっかけに変わって行くのがいいね
面白い!!!っていうよりは、読んでよかった本
ハードルのところはちょっと胸が熱くなる
山口拓馬は本気っていう一文、いいね
2015.07.07 -
何をやってもつまらない。
別にできないわけじゃない。
やればある程度のことはできる。
でもそれをやる意味がわからない。
だって楽しくないから。
やる気がないという状態。
勉強もスポーツも日々の生活さえ、つまらない、楽しくないと感じることがあるかもしれない。
きっとイライラするだろう。
でも、それは拓馬のお父さんが言うように誰の所為でもない。
忘れてはいけない。
つまらないと思うのは自分の所為だということを。
2時間程度でさらさらと読んでしまったこの本。
思いの外、非常に素敵な本だった。 -
勉強もスポーツもできるがなんとなく腐っているクールな小6山口拓馬が、友人や家族との関係の中で成長するお話。SFでもファンタジーでもなく、小学生の日常的事件。運動会とか、塾とか、意地悪な子とか、女子とか。小学生にとっては身近で、自分のことのように読めるんではないかと思います。日常的ではあるけれども突き抜ける爽快感はあって、こんな風に自分が、子供たちが、成長できたらいいと思う。うちの子供たちも楽しんでました。タイトルに書いてあるような暗喩的(というのか?)表現や、登場人物の心情や行動の理由がいちいち説明されていない、つまりは大人の小説の技法が使われており、うちの子供たちにとってはそこが目新しく、難しく、そこを読みとく謎解きのような楽しみかたもできました。
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小学生の男の子の話。
2013/08/08 -
この作者の文章は、なんとなくリズミカルで読んでいるだけで楽しくなる気がします。僕も小学生の頃は冷静な格好良さに憧れたりもしたけれど、一生懸命何かをやり遂げようとする熱い格好良さも素敵だと思えました。
爽やかな読後感でした。 -
これ、いい。推薦。
クールで冷めているのって、カッコいいって思っている子は多いと思う。
それが、弟とのバトルや、クラスメートとのバトルで少しづつ熱くかわっていく。
最後に、主人公の拓馬がハードル競争で全力を出し切る姿は圧巻。
熱いのもカッコいいんだよ、って言うのがわかる作品。
2011/04/30 -
読後感、よかった。