- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062750820
作品紹介・あらすじ
嵐による土砂崩れで奇怪な洞窟に閉じ込められた"あかずの扉"研究会のメンバーを襲う連続殺人。作中で示される"ダイイング・メッセージ講義"に倣うかのように、不可解な文字と言葉が連発される。死者たちを結ぶ"神々の黄昏"神話の根源を読み解け!本格推理の王道をいく、堂々の超技巧派ミステリー。
感想・レビュー・書評
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地下ホテルを舞台にした『嵐の山荘もの』です。ダイイング・メッセージやミッシング・リンクを取り入れるなど、王道を意識した設定です。
お話自体は面白いと思いましたが、閉じ込められて人が死んでいく状況なのに切迫感がないのが気になりました。
ミッシング・リンクは「何を示しているか」については楽しめましたが、なぜ、わざわざミッシング・リンクを作ったのかという理由付けが不十分のような気がしました。トリックも添付図を見ただけで分かってしまったので消化不良でした。
また、ミステリー好きなら知っている名探偵や建築家の名前が登場するなどニヤリとさせられる小道具が沢山ありましたが、ミステリー初心者にとってはついていけない部分なので、ハマる人が限られる作品だと思います。 -
今回サクサク読めました!
ユイが助けに来たシーンでウルッときてしまうくらい、キャラに愛着が湧いてきて、推しの咲さんがあまり出てこないにも関わらず凄く楽しめた。
ダイイングメッセージ講義、面白かった!
二転三転する推理は、やっぱり二人の名探偵&ワトソンカケルがいるからこその醍醐味かなと思う。
霧舎さんの小説は、映像化したら凄く楽しそうなんだけどな。
次は最終マリオネット園!読みます! -
お屋敷、孤島ときて洞窟。ダイイングメッセージにミッシングリンクとくればミステリ好きにはお腹一杯。でもまだ食べたい。
トリックとしてはこれまでのものに比べるとかなり分かりやすい。ダイイングメッセージ講座も、ダイイングメッセージ部分だけでなく、他の謎解き部分のヒントにもなっているのでさすがだと思った。実際にダイイングメッセージが残ってること何てあるのだろうか。 -
どんでん返しに継ぐどんでん返し! みたいなのが好きな人ならいいかも。
人がいっぱい死ぬわりには暗さもなくて、さくさく読める。
終わり方が少々あっさりすぎな感じ。 -
2015年8月29日読了。
2015年119冊目。 -
シリーズ3作目。いわゆる、ABCもの。
2人の探偵ものの宿命で、またもやメンバーが分断。
色々メタレベルのトリックがあるし、キャラクター化された人物像だか、逆にマッチしてバランスがよい。
ダイイングメッセージのくだりが、若干しつこい感じではあるが、テンポよく、サクサク読める展開でした。