瀬戸内寂聴の源氏物語 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 298
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751315

感想・レビュー・書評

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  • とても一読だけでは長編ですし理解しにくいお話です。思うことは平安の当時ですでに猫を可愛がっていたということ。
    あと、源氏とのことで苦しんだら逃れるために出家する女性がかなりいたということ。多くの女性が出てくるがキャラが違っているため面白い。

  • やっと読み終わったー!

    瀬戸内寂聴さんの源氏物語が読みたくて、でも全54帖は大変なので、そのうち27帖が1冊になってるものをチョイス。

    ただただ人物相関図が複雑すぎてなかなか覚えられず、何度も同じところを読み返したり、メモを取りながら読んでたら1ヶ月たってしまいました。

    読み終わった達成感でいっぱいで、詳しい感想は細かく言えないのですが、人を愛おしく想ったり、世の無常さがせつなかったり、読んでてすごく人恋しくなりました。

    古く長い物語。
    何度も読み込んで行くことで、その魅力が増すことでしょう。

  • 高校時代を思い出しながら、
    懐かしく読みました。
    今まで、円地文子訳を読んだことがありましたが、
    正直、あまりよく分かりませんでした。
    けれども、この1冊で、
    源氏物語の神髄がようやく分かりました。
    内容について書くのは、
    いずれ、瀬戸内さん訳の源氏全巻を読もうと思うので、
    ここではやめておきます。
    この本については、
    うまくまとめてあるということで、
    授業で読んだ断片的な部分がどういう流れの中にあったのかを
    理解するには、必要十分です。
    宇治十帖がかんたんに書かれすぎていて、 
    それでも、あらすじは分かりましたが、
    少し残念。
    筆者の源氏物語の理解の深さに感嘆し、
    星5つにしました。

  • 野村美月先生の作品から興味を持っていた源氏物語。しかし、本編は長いので入門書としてまず本書からという気持ちで手に取った。翻訳されているとはいえ千年以上前に創られたものを、今自分が読んでいるというだけでも神秘的な気持ちになる。この物語の主人公は源氏の君だけど、あとがきにもある通り、私には源氏に恋するそれぞれに魅力的な女性たちが真のメインだと思う。恋に振り回される彼女たちに一時の安寧はあっても、悠久の安らぎというものはなくてそれが切なかった。しっかし男たちの俺論理の数々には驚ろいたな笑。今度は本編を読もう。

  • かなり省略しているが、全体像は判るのでとりあえず源氏物語を知るには良い本だと感じた。光源氏の出生から繁栄、そして没落と、人生の浮き沈み、若い頃の活力、晩年の悲哀など、誰でも似たようなものだと語っているのか?
    源氏物語の絶大なる評価のため期待があまりに大きかったので、こんな程度の作品なのかと現在のところ感じている。

  • かなり時間が掛かりましたが、ようやく完読。
    当然、中身はあってないようなものでしたが、大変読みやすかった。当時の上流階級の方々の生活や興味・関心ごとの一端が分かり、その部分はおもしろかった。
    ただ、登場人物が多種多様で人間関係も入り組んでいるので、しっかり読んでいかないと「誰だこいつ?」とかなります^^;

  • 読んでるなう。
    源氏の君が40代になって少し落ちついてきたww
    どんだけ女が好きなんよ、と思うが、とても優しい人柄で好感が持てる。次々とページをめくってしまう。

    読了後にまたレビュー書く。

  • あさきゆめみしを読んだことがあるのでわかりやすい。男性陣がめそめそしすぎなのが気になります。

  • 源氏物語って長いし、人間関係(っていうか女性関係)が複雑で難しいイメージだけど、
    読みやすい現代語で書かれていてしかも1冊にまとまっているので
    とりあえず源氏っていう本としてはかなりいいです。

    しっかし!光源氏ってなんて女好きなんでしょ。
    次から次へと惚れるし…
    子どもでも熟女でも気に入ったらしつこい。

    愛人を何人も古い愛人に呪い殺されても浮気心は枯れず、
    娘として育てていた女性にさえ手を出そうとするし…
    それなのに、「わたしはそれほどたくさんの女性をしっているわけでもないのですが…」なんて言っている。
    図太いなぁ…
    笑えます…

  • 11/3読了

    源氏物語読みたいと思っても全53帖読むのはちょっと大変と思ったら、1冊でダイジェストになっている本を見つけて読みました。 人間関係が複雑なこの物語ですが、 全体像ってこうなっていたんだーという感じ。絵画展や美術展にいってもいろいろな場面がテーマになっていることも多いし、わかっているともっと面白く鑑賞できるはず。
    機会があったらちゃんと全訳をゆっくり読みたいです。

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著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。

「2022年 『瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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