ジャンヌ・ダルクまたはロメ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 166
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753180

作品紹介・あらすじ

裁かれるジャンヌ・ダルクは、ほんとうに神より遣わされし者なのか?国王シャルル七世の寵臣ジョルジュは、自らの地位を脅かしかねぬ女(ジヤンヌ)の素性を洗い出そうと心を砕く。そして最後に彼が気づいたある戦慄すべき事実とは……。西欧中世史に材をとった表題作のほかに六篇を収める、才気横溢の傑作短篇集。


あの女、ほんとうに神の遣いなのか……

裁かれるジャンヌ・ダルクは、ほんとうに神より遣わされし者なのか?国王シャルル七世の寵臣ジョルジュは、自らの地位を脅かしかねぬ女(ジヤンヌ)の素性を洗い出そうと心を砕く。そして最後に彼が気づいたある戦慄すべき事実とは……。西欧中世史に材をとった表題作のほかに六篇を収める、才気横溢の傑作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 4-06-275318-9 325p 2006.2.15 1刷

  • 著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)

  • 佐藤賢一氏といえば長編。それも分厚い作品ばかりという印象があります。本屋さんで値段を見て、ちょっと躊躇してしまうような(笑)。
    この作品は長編(集英社文庫;\705+\648=\1353)の「傭兵ピエール」でも中心的役割を持つジャンヌ・ダルク物2編を含む短編集です。
    短編もいけますね。比べてどうだと問われれば、やはり長編の方に軍配が上がると思いますが、短編もなかなかのものです。ちょっと、気取りすぎてる感じもありますけど。
    西洋歴史物という日本では馴染みの薄い分野に取り組まれている佐藤さんの入門書にはもってこいかも知れません。

  • 再読。

    まだまだ西欧気分に浸かっていたくてのチョイス。
    歴史の流れを分かってないので短編はちと厳しい。
    理解するのに必死で面白さを味わえない不甲斐なさ。
    そんな中でも「技師」はお気に入り。

  • 中世ヨーロッパを舞台にした歴史小説の短編集。表題の通り、ジャンヌ・ダルクにまつわるものと、レオナルド・ダ・ヴィンチにまつわるものが多いが、これらの話はおもしろさとしてはイマイチ。個人的に一番面白いと思ったのはイベリコ半島はカスティーリャとアラゴンを舞台にした騎士の物語「エッセ・エス」。軽妙な語り口と爽快な物語はかなり良い。

  • フランス、イギリス、イタリア、スペインが舞台の短編集。
    解説にも書かれているように登場人物やキーワードを言ってしまうと全てのネタバレになってしまう危険がある。

  • 2013.05.23
    再読

  • 裁かれるジャンヌ・ダルクは、ほんとうに神より遣わされし者なのか?国王シャルル七世の寵臣ジョルジュは、自らの地位を脅かしかねぬ女の素生を洗い出そうと心を砕く。そして最後に彼が気づいたある戦慄すべき事実とは…。西欧中世史に材をとった表題作のほかに六篇を収める、才気横溢の傑作短篇集。

  • 歴史小説。

    小さい頃読んだジャンヌダルクの伝記漫画を思い返しながら読みました。
    どこまでが史実として確かなのかはわからないけれど、楽しめた。

    後半はレオナルド・ダ・ヴィンチの話があって、色んな絵を見てみたくなった。

  • 世界史知ってたらもっとおもしろいんだろーなぁ。なんだか教科書読んでる気分でした。

    小難しい単語(名前とか専門用語とか)が多かったけど短編だからさらっと読めた。ちょっとこの話は好きじゃないなと思ってもあっさり終わるから楽ではあった。

    ただ逆に気に入った話だと、さらっと終わり過ぎて続きが気になる笑 わがままかな…

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著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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