マーダー・プラン(下) 臨床心理医アレックス (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753609

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  • 「自殺幇助」。法的に違法なことでも家族事情を知ることで医師が判断した。諸外国では法的に合法という国もあるが日本は違う。今後日本も超高齢者社会でのこの問題は真剣に、早急に解決しておく必要があるだろう。

  • 上下巻併せての感想。

    他人に安楽死を提供する死の医者が、自身の作った安楽死マシンの上で何者かに惨殺される。

    冒頭ではその事件を取り巻く登場人物たちがスルスルと紹介されてゆくんだけど、なかなか情報のオンオフの加減がトリッキーで読み取りにくい。

    物語の記述も時系列がわかりにくく、現在の話かと思っていたら章の最後に突然過去形になっていたり追い打ちをかけるように主人公が意味ありげに自分の過去を内省したりと混乱を誘う。

    前半は訳も固くて直訳かと思うくらい言葉の選択が棒読み的で、読むのやめようかと思うくらいだったけれど、容疑者が出揃い、やっと伏線を整理し始めたくらいから急になめらかに話が進みだし面白くなってゆく。
    最後に登場人物の心に引っかかっていた陰鬱な小骨が、ほんの少しの救いを込めて解明されるところまでの流れるようなスピード感。

    海外推理小説というジャンルの本を読んでいて感じること。コツコツと物量のある骨組みを組み上げて、登場人物たちの軽快なおしゃべりが華やかな内装で、最後は組み上げた滑り台の頂上からぐんぐんスピードを上げながら滑り降りる。終わりにふわりと一瞬弛緩する部分があって、そこで細かなものを拾い上げてそっと置いて話が終わる。
    その流れが好きで海外小説を読んでいるんだな、とたまに思い出します。

  •  安楽死を行っていた男「ドクターデス」が殺された。
     それは新しい連続殺人のきっかけにすぎなかった。

     アレックスシリーズ!!!!!
     ありがとう、講談社。そして、これからもがんばってくれ。

     今回は、ドクターデスとアレックスの患者の家族にかかわりがあったために、マイロとの関係が微妙。
     話は、複雑、つかへんに登場人物が多くて、混迷を極めたあたりで、ばたばたと解決していく。
     ちょっと強引すぎか。
     あと、ロビンの出番が少ないので不満。

  • 犯人は他にいたのか、父なのか、息子なのか、混沌が続く。途中までは読み通りだが、最後の一幕は想定外であった。

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