ダーク (下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.20
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本棚登録 : 1206
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753869

作品紹介・あらすじ

姦淫、強欲、そして殺人。
でも罰は絶対に受けない。

「朴美愛(パクミエ)」偽造パスポートを手に入れたミロは海峡を越え韓国に渡る。偽ブランド品を手がける現地の男と即座に愛人契約を結ぶが、彼は自分の身代わりとなって撃たれ下半身の自由を失ってしまう。深い愛情で結びついた二人は復讐を決意した。覚醒剤、レイプ、殺人。善悪を超えて世界を圧倒する壮絶な魂の遍歴。

感想・レビュー・書評

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  • う〜ん。。。
    ダークですね(^^;)
    まだまだ続くのか。

    でもこの前作も、次の作品があったとしても、読まなくていいかな?

    文章、物語の進行などは流石の読みやすさ(*^_^*)

  • 前作を読んでからずいぶん間があいてからなのか?
    あたしの好きだったミロは、ともさんは、お父さんはどこへ?というくらいみんな印象が違う。
    なんだかなー。

  • 冒頭近くで思わず声を上げた。「生きてたのかー」と。感想は、皆さんが書いておられる通り。本筋に関係有るのか無いのかよくわからない記述が続くのも、東京島に似る。そう言えば、あれも出産ものだったな。グロテスクはどうだったっけ。全てに同性愛者が出る。本作の映像化は難しいな。主人公は昔なら、家田荘子のイメージか。古いかな。

  •  破滅的な展開。あれだけいがみあったのに、最後は「過去の事」として傷を持ちながらも次の段階を生きていく。
     韓国の街並みや光州事件のとても詳細な描写があって、桐野夏生さんの守備範囲の広さを感じた。

  • みなぎる野生感

  • 一応上下最後まで読み終えた!全然面白くなかった
    終わり方も中途半端でなんだったんだこの本は、、って感じ

    主人公のミロは獄中自殺した好きだった男のことを隠してた父を殺し、父の内妻で盲人の久恵とゲイの友部と父の仕事仲間だった鄭に終われながら偽造パスポートで韓国に逃げてからの話

    そのパスポートを作ってくれた韓国人をすごい好きになって獄中自殺した成瀬のことは忘れる

    レイプされて妊娠してヤクザから逃げてってドタバタではあるけど全然読んでてワクワクしないしハラハラもしなかった

    とにかく久恵何者?って感じすぎた
    目が見えないのにやり手だしレイプされてもケロッとしてて意味わからんかった
    ミロの父の村善が死んでからキャラ変わりまくって畜生!とかいったりとにかくきつかった
    ぱぱりんって呼び方もきつい

  • 読み終わった!
    偽造パスポートで韓国にわたってからのミロの暮らし。

    ジンホとこんなにも信頼関係築くとは思ってなかったなぁ。

    ミロがすごく女!って感じした。

    韓国に行ってからもまぁミロは辛い状況に何度も陥って、何だかんだで日本へ戻ることになって
    パクミエの名は使えずに、結局村野ミロに戻ることになったり。

    40歳で死ぬと言ってたのに出産したり。

    人生何が起きるかわかんないよなぁ。

    強烈な怒りと理不尽と、これでもかってくらい負の感情が渦巻いていたけど、ミロには幸せになってほしいなーと願ってしまう。

  • 衝撃だった… わたしの好きだった女探偵ミロシリーズどこ行った…
    とにかく登場人物みんなぶっ飛んでて、ほんとにこれシリーズもの!?という感じ。文庫本の上の中盤くらいで、今までのシリーズとのあまりの落差に読むのやめようかとちょっと思ってしまったくらい。でも読みやすさは健在で、ミロがどうなってしまうのか気になって夢中で読んだ。光州事件の描写なんかはリアルでぞくぞくした。

    たぶん読んだ人全員感じたと思うけど、特にトモさんの変貌ぶりは驚きとショックがすごい。善三のイメージも一部崩壊。
    でも、人間誰しも目に見える人柄とは真逆の性質とか、変わった性癖とか、自分でも知らなかった自分の一面とかがあるんだと思う。それを見せつけられたような気もする。物語がクライマックスに進んでいくにつれ、そう達観(?)できてきた。人生って何があるかわからんし、どこでどう転ぶかも。

    個人的には、最後に(了)って書いてなかったのが気になる。いつかシリーズの続編が出るのか、ミロの逃亡は続くと言う意味で敢えて書いてないのか。

  • 面白かった。ミロは因果なことに周囲を巻き込み壊していく。でも強かで強運だから、これからもきっと生きていけるだろう。

  • 村野ミロが疫病神。成瀬もジンホもこいつのせいで不幸になった。感情と行動がちぐはぐで読んでいてムカついてくる。約束を破るサイテーな女。
    久恵の不気味さはよかった。桐野夏生らしい登場人物

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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