- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754224
感想・レビュー・書評
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一気に読んだ。
中2の女の子の日々。
大学生の従姉とその友人と3人で暮らすという考えづらい状況。
中学校での親友とのすれ違いは現実にもありそうで切なくつらかったが、そのぶん主人公が少しずつ成長していく様は頼もしく感じた。
解説のあさのあつこさんの文がおもしろい。
ほんのり未来を感じさせつつなんとなく終わるこの感じが、最近読んだな、と思い出してみたら同じ草野たきさんの『ハーブガーデン』だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親友という言葉の甘美さ。
中学時代の自分はその言葉にあこがれていた。ほしくてほしくて、いらいらするほどほしくて、叶わなかったもの。女子の焦がれアイテムなんだろうと、思う。
言葉で簡単に口にすることはできる。
けど、あまりに軽く流通するこの言葉に感じる苛立ちは今も。
彼女らの関係は軽くはなかった。けど、ふとしたことで入ったヒビは修復されることなく時間だけが過ぎていく。
いつかもとに戻るはず。そう思って時間だけが過ぎていく。香緒の時間は止まる。友達関係に不安のある女子中学生、必読。 -
友達とのケンカ別れ。
よくあるテーマのはずなのに
脇役ルウ子の芝居がかった恋模様が
かなり面白くさせてくれました。
おかげで一気読み。
友達をいつまでも待っている主人公も
心の中では悲劇のヒロイン。
結局、ルウ子に似ていたのかもしれませんね。
未練がましいとこも
前に進むのが怖いことも
自分のほうが鈍感だったところも
たくさん共感できる部分がありました。
読み終えたら、前を向ける物語。
ふと
会わなくなった友人との
「糸」を想い返しました。 -
2回目:2017.11.23読了
3回目:2018.4.7読了 -
とってもピュアな感覚の本。でも、女の友情のもつれが描かれているのだ。
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るう子ちゃんが嫌すぎた。
帰った時にほっとした。
知里ちゃんの気持ちにほっとした。
みんなが繋がっていてほっとした。 -
1時間半ほどで読みきった。
講談社児童文学新人賞を受賞したらしいが、「児童文学」が物足りなく感じてきた私は、成長した、ということだろうか。
正直、感想等は残っていないが、
るう子って変な名前だな。
ただ、あさのあつこの解説の冒頭のー…
起承転結がすらすら紹介できない本、というのは非常に納得した。 -
第40回講談社児童文学新人賞、児童文芸新人賞受賞作。
前から気になってたので結構期待して読みましたがなかなかよかった。
ちなみがいなきゃなにもできないとうじうじする主人公香緒の気持ちはわかるし、香緒と生活する従姉妹の知理、突然一緒住むはめになったるぅ子。
梨本くんがね、カッコイイです、女子にもてるよー