ファンタズム (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 162
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755634

感想・レビュー・書評

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  • あぁ、そう。。。

    誰もミステリーとは言ってないやねぇ。。。。

  • サイコサスペンス。ミッシングリンク。
    個人的に、西澤さんはSFミステリーとタック&タカチシリーズの印象が強いが、それらとは別物。
    ミステリーと思わず、シンプルに物語を追えばきっと楽しめるはず。
    自分はこの作品、とても好きです。

  • 笑った(笑)さすが(笑)

  • …なんていうか、あたし、こういうの苦手だなぁ。
    ミステリとして。
    清涼院流水みたいなの。
    謎があるんだけど、解決しない…みたいなの。

    不思議な事件があったときに、これをどう合理的に説明できるのか、っていうのが、あたしがミステリーに期待しているものであって、合理的ではない説明…というか、説明もないようなミステリーって…。
    謎が深ければ深いほど、事件の箇所を読んでいるときに期待が増すから、解決がないと、なんかすごく損した気分。
    事前にあらすじなどでわかっていれば、心の準備ができて、まだよいんだけれど(それでもやっぱり、清涼院とかは全然好きじゃない)。

    解説によれば、『フェティッシュ』も、こういう部類(解説者曰く「幻想的犯罪小説」)のお話らしいから、文庫化のさいには、心の準備をしてから読まなくちゃ。

    でも、ミステリーとしてはあまり好みではないものの、西澤保彦はやっぱりイイ!
    ミステリー以外の部分で、見せる(魅せる)ものがたくさんあるから。
    今回も、登場人物の心理描写がおもしろかった。
    あたしがとくに好きなのは、主人公の心理描写。
    なんていうか、掴み所がない一方で、すごくよくわかる気もする。
    不思議。

    主人公は、本の中で、被害者に対して「きみである必要はなかった。でもきみでなければならなかった」と言うけれど、たぶん、主人公にとっては、犯罪でなくてもよかったんだけど、犯罪でなくてはならなかった、のだと思う。
    わからないようで、やっぱりわかる気がする。
    不思議。

  • ジャンルは「幻想ホラー」らしい。
    最初から犯人の名前とか被害者との関係とか全部明かされていて、警察がどうやって犯人を突き止めるのかって話かと思いきや。
    最後の最後にどうしても解けないアリバイトリックが。
    こういう話が好きな人は(あまりいないと思うけど)殊能さんの「黒い仏」もいけると思う。
    わたしはあまり……
    恩田作品みたいな読後のやり場の無い怒りみたいなものがなくて、なんでだろうって考えた。
    多分、西澤さんの筆のうまさではなく、個人的には理解不可能な心理描写にのめり込めないだけだと気づいた。

  • サイコ系シリアルキラもの。
    トリックは見事だけど,最後で激しく失速・・・。

  • えー?!

  •  女性ばかりを狙う連続殺人。殺人方法も場所も全て異なるが、犯人の指紋ははっきり残っており、前の殺人の新聞記事が現場に残されているので、同一犯人による連続殺人事件であることは間違いない。しかし、被害者たちのつながりが見つからなくて…という話。やっと犯人に目星をつけるが、彼には鉄壁のアリバイがある。

     捜査側から書くとそういう話になるのだが、犯人側から書いた章が挟み込まれるので、読者には犯人も彼の心理も見えていて、典型的な倒叙ミステリとして読み進めていくことができる。サスペンス色もあるし、犯人の心理の奥にあるものは謎として残るし、ぽつりぽつりと「病んだ」人たちがさりげなく配置されていたりして、そのラインの小説としても読ませる。

     そんな気分で読んでいくと、最後に思いっきり背負い投げを食わされる。正直びっくりした。実を言うと、かなり不満である。そこへ話が行くのなら、ここまで一生懸命読んできた自分は何だったの?って気分である。
     好きな作者なのだけど、この方向性で行くのなら、最初にそう書いておいてほしいな、というのが実感であった。
    2009/4/13

  • 職場の飲み会にて、ふと確信した事。
    それが人を殺さなければ、という事。

    というわけで(?)さくさくっと殺してます。
    しかしどうやって殺しているのか、というミステリーなのか
    それとも不思議話なのか…それすらミステリー(笑)
    どっちなんだろう、と読み進めれば、落ち込む方向で
    裏切ってくれる最後でした。

    面白かった、というより、読み進められた、という感じはありますが
    この最後にはちょっとがっくりと。
    色々説明がなされてはいませんが、多分刑事が一番正しいのでしょう。

  • 途中までは面白かったのに…!
    謎が謎のまま残ってしまった…残念…。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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