女剣士・一子相伝の影 (講談社文庫 た 86-4)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755924

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  • 町人の娘が如月流という剣の流派を継ぐというユニークな話だ。女ということ、町人ということ、いろいろなことを思いながら、地方大名のお家騒動にも巻き込まれながら、剣の奥義を追求していく話なのである。水の如く流れるような剣というのが面白い。剛ではなく、こういう柔というのも成り立つような気がする。剣道のことなどはよく知らないので、なんともいえないが、作者はいろいろと武道をやった人らしいので、文章にも説得力があるように思う。とどめを刺しに来た一瞬の隙を衝くなんて凄いぜ。最後は、めでたしめでたしでよかった!

  • 一子相伝の流派「如月流」。やむをえぬ事情から、女子ながらこの流派七代目を継ぐこととなった主人公は、剣の道を磨きながら次々の襲いかかる難敵を倒してゆく娯楽小説。
    敵味方が次々に代わってゆく展開はスピーディーで最後まで一気読み。
    ただ戦いの場面は、読んでいてその状況が頭の中で描けない。目に浮かぶような表現とはいえないのが残念。

  • 10/28-10/29

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著者プロフィール

多田容子(ただ ようこ)
作家。1999年、剣豪小説『双眼』(講談社)でデビュー。著作に『女剣士・一子相伝の影』『柳生双剣士』(講談社)、『甘水岩 修羅の忍び・伊真』『おばちゃんくノ一小笑組』(PHP研究所)、『柳生平定記』『諸刃の燕』(集英社)等。小説の他『一発逆転の武術に学ぶ会話術』(BABジャパン)、『自分を生かす古武術の心得』(集英社新書)、『新陰流 サムライ仕事術』(マガジンハウス)、『武術の創造力』(甲野善紀共著 PHP研究所)、『不滅の侍伝説「子連れ狼」』(小池一夫共著 体育とスポーツ出版社)等。
居合道三段。柳生新陰流兵法・小転中伝。手裏剣術も学んだ。
古武術の理から得た発想を現代に活かす「古武術活用研究家」としても活躍。

「2016年 『忍者 現代(いま)に活きる口伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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