- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062757249
作品紹介・あらすじ
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々-。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。
感想・レビュー・書評
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短編集
重たいことを楽しく描いた作品
楽しく読めた
軽薄だけど鋭い、キャラクターがひかる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全話に登場する陣内の個性が特別で面白い
彼を主人公にした長編が読めたいと思いました
それぞれの話で主人公になる永瀬や武藤なども個性的で面白い
ただ、短編集なのでそこまで話が盛り上がらずに終わってしまうので、残念に思えてしまう
いつかこのメンバーでの長編を読みたいです -
目が見えない人に対しての白色の表現が詩的で読み始めたのがきっかけ。全ての短編が繋がっていて時間の前後もあって読み進めると本当に面白い。登場人物がみんな憎めなくて好きになっちゃう!
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記録
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2024年22冊目
伊坂幸太郎さん/チルドレン
今年は(たまたまですが)伊坂さんの作品をよく読んでいます。
家裁調査官の武藤と、ぶっとびキャラの陣内、彼らの周りの人々のクスッと笑える短編集。楽しい読書でした☺️
#読了 -
伊坂幸太郎さん初期の頃の連作短編集
『チルドレン』
5つの短編は主要な登場人物は同じで、過去や現在を行ったり来たりしながら繋がる。
妙な例え話が得意で話し出したら止まらない陣内と、目が不自由だが感覚神経に優れた永瀬、盲導犬に嫉妬する永瀬の彼女の優子、彼らの周りで起こるクスッと笑える珍騒動が、いかにも伊坂さんらしい作品だった。
陣内のキャラは、何処かでお会いしたような・・・
と思わなくもないが、そこも含めて愛着を持って楽しむのが伊坂作品なんだろう。
銀行強盗から始まるお得意の場面設定や(銀行強盗がお得意ってどうよ!?だけど、今回はなんと人質側なのだ)突飛な比喩であちこちに脱線する主人公、各タイトルにインならぬ韻を踏んだりと(最後の「イン」は少々無理やり感があったけど笑)遊び心満載だ。
エンターテイメントとしてサクッと楽しむのに適した一冊だった。
収録作品は以下のとおり
・バンク
・チルドレン
・レトリーバー
・チルドレンⅡ
・イン
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伊坂幸太郎ならではのセリフまわしと人物が魅力的。永瀬が知らないおばさんから5000円を貰い、屁理屈論破マン陣内が「なんで俺がもらえないんだよ」「関係ないっつうのずるいじゃねえか」はスッキリするシーンだ。
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とても面白かった。
電車の中で読んでて何回か大声で思わず
笑ってしまったほど。
なので、電車の中で読むのは危険です。
大笑いしてしまうから。
陣内さんのセリフ、とても無茶苦茶だけど
何だか普段言葉には上手くできないけど感じてることが言葉になってる感じがして凄く
ハッとしたし、スカッとしました。
続きがあるみたいので、読んでみたいです。
読んで、また大笑いしたいです。