- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062758123
作品紹介・あらすじ
あの事件から5年――、ひとつの決意が闇に眠った殺人事件を呼び覚ます
水没するまでのタイムリミットは約5時間。それまでに洞窟に閉じこめられた調査隊を助け出さなければ――。「もう同じ過ちは繰り返さない」。強い決意を秘めたケイブダイバー東馬亮は、単身救助に向かう。大きな闇に包まれた洞窟には、5年前の事件の真相と、殺人犯が潜んでいた。第50回江戸川乱歩賞受賞作。
作家にはまことしやかに嘘をつく能力が必要とされるが、その意味で、神山裕右は稀代の嘘つきである――<解説より>
感想・レビュー・書評
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洞窟という地下の閉鎖空間で起こる事件から、過去の事件に繋がっていく、ある程度予想つくオチではある。
エピローグ的な所の物足りなさを感じたのは、それなりに感動し、ハラハラドキドキさせられたからかなと思う。
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舞台は洞窟の中!?
ケイビングというスポーツがあるそうです。いわゆる洞窟探検!?
洞窟内は危険があり、装備と経験が無いと大変な事になっちゃうようです。
やり始める時は慎重に!
新潟のとある場所に大きな鍾乳洞が発見され大規模な探索活動が行われる事に!?
しかし、その鍾乳洞の探索チームには因縁の過去を持つ人々がいた・・・
主人公のケイプダイバー東馬は過去に生き死にに関わる事故を洞窟内で起こしていた。
過去に囚われ過ぎている彼もその鍾乳洞に入って行くのだが・・・
乱歩賞受賞作品です! -
江戸川乱歩賞作品。
洞窟内で起きた事故と、過去に起きた同様の事故がリンクし、結びついていくスケールの大きい作品。
実際に行ったことのない深い洞窟内をリアルにイメージできるその表現力が素晴らしい。
推理小説としての満足度は低めですが場景描写と、舞台設定の新しさは評価できます。
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あまり印象に残らない物語でした。
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前人未到の洞窟に入った5人の調査隊が遭難。閉じ込められ救助は困難を極める中、雨が降り出し水没まで5時間しなかい。 その中に昔、自分のせいで死なせてしまった恩師の娘の存在を知り、助けに向かう主人公。 決死の脱出劇に10年前の殺人事件に絡む新たな危機が加わる。冒険物にミステリーが合わさり『ページをめくる手が止まらない』系のストーリー。…なんだけど、とにかくツッコミ所が多い!!ちょっと勿体無いけど、極限の緊張感は味わえた。
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『もう同じ過ちは繰り返さない』
ケイブダイバー・東馬 亮(とうま りょう)は、強い決意を胸に秘め、行動を開始した。
洞窟内の救助をテーマにした迫真のミステリー。
5年前、自らのミスで、恩師とも言える大事な人物・水無月 健一郎を死に至らしめた東馬は、深い悔恨の情を抱き生きてきた。
そして、新たに発見された洞窟調査で、恩師の娘・弥生が遭難したと聞き、彼は単身救助に向かう...
しかし、大きな闇に包まれた洞窟の中には、10年前の事件の真相と、新たな犯罪の予感が隠されていた。
作品の半分以上は、暗い洞窟の中...
ただでさえ、暗闇で恐怖感が高まる中、落石や鉄砲水など自然の驚異が、これでもかと襲ううえ、かつての殺人犯に加え、拳銃を持った謎の男が紛れているという。
水没までのタイムリミットは、約5時間。
果たして、東馬は、苦難の中から、弥生を救い出すことが出来るのか?
ハラハラドキドキの展開が続きますが、筆者の力量でしょうか、息つく暇もなく、あっという間に読ませます。
最後には、意外な真犯人が登場し、そして、最後の展開は...
本作は、映像化も面白いと思います。 -
普通に読めて面白かった
ケイブダイバーの専門用語も多々出てきても、スラスラ頭に入った
半分以上暗い洞窟の中でのストーリー展開で、ぐいぐいと好奇心を滾るものも感じたね
さすが江戸川乱歩賞をとる作品だなと思う。神山氏の作品をどんどん読みたいなと思っても、まだ三作しかでてなく現在も活動しているのかも不明で残念…
あとエピローグがあっさりしすぎで、もう少し膨らみが欲しかったな( ゚д゚) -
これ読んだ後、BSの洞窟番組見まくった。
子供の頃読んだ少年探偵団思い出した。お屋敷や洞穴入って出られなくなる怖さ。海底2万マイルとか地底探検とか。
だからかな、途中から犯人はどうでもよくなってしまった。 -
ミステリーというより、パニック&アドベンチャー!
第50回江戸川乱歩賞受賞作品
洞窟の中からの大脱出劇で、ハリウッド系の映画になりそうな物語り
ストーリーとしては、洞窟調査中、落盤により閉じ込められた調査隊を主人公が救助に向かう。洞窟が水没するまでに助けることが出来るのか?また、調査隊の中に拳銃を所持している人の正体は?5年前の事件の真相は?
などなどとハラハラドキドキする展開で楽しめます。
ミステリーとして楽しむより、パニック&アドベンチャーで楽しむべき小説です。
前半、登場人物がごちゃごちゃっとしてわかりにくいところもあったり、ミステリー?っていうところもあったり、ちょっと都合よくない?っていうシーンもたくさんありますが、やはり後半、脱出に向けてのドキドキ感はとてもよく、そして熱くなります。海猿よろしく感動します。
「償いとは、その人の命を背負って、生きていくこと」
うーん、胸が熱くなります。
べたべたですが、この手の小説は好きです! -
ハラハラドキドキの連続!
ケイビングというあまりメジャーでない分野がメインになっている小説だが、そこにミステリーの要素が組み込まれている。
洞窟の暗闇がその世界をうまく演出しています。
やっぱり男の子は洞窟が大好きです。
ロマンです!