- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062762328
作品紹介・あらすじ
「十一歳の時、私はなぜ、"この作品には何かがある"と直覚したのだろう。最近になってやっと、その正体が見えてきた」。『赤毛のアン』には、「幸福」とは何か、その秘密が隠されている。「仮想」「受容」「奇蹟」「ひたむきさ」「偶有性」「セレンディピティ」…。茂木健一郎が読み解く「幸福論」。
感想・レビュー・書評
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茂木健一郎さんの赤毛のアンへの想いがひしひしと伝わってきた。
学生で、原文に挑戦できるのもすごいし、
背景知識も豊富なのも、読み応えがあった。
そして、赤毛のアンからの人生論もとても勉強になるところが多くあった。
アンのシリーズは、1つ目の赤毛のアンしか読んだことなかったけど、その後のシリーズも読んでみようかなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もじゃもじゃ先生の赤毛のアンの解説本だなぁと思って、赤毛のアンを知る良い機会だなと思って読んだ。アンの話もしっかりあったが、どちらかというとこの本は茂木先生の自伝的な人生論の本であった。
人間は本の高さだけ成長できると言う言葉は読書好きのものにとっての素晴らしい贈り物だと思った。
以下、注目点
・人間は読んだ本の高さだけ成長できる。
・土地の精霊出会うには、様々な本を読み、知識を蓄え、文学的感性を高めていなければならない。
・想像力には社会の秩序をも揺るがし得る力があるという危険性。
・自分自身が安全基地になるしかない。
・コンブレックスはあくまで主観的なもの。
・文学とはさまざまな不幸の形を描くもの。
・今の自分にやれることを全てやった上で、後は前向きに構えて待つ。
・日本にいて世界と戦う -
数年前にNHKテレビ番組「100分 de 名著」で脳科学者として有名な茂木健一郎さんが『赤毛のアン』の解説をされていて、その意外性と番組の面白さからその後コツコツ『赤毛のアン』を読み進めている私、茂木さんは私とアンを結ぶきっかけとなって下さった方といっても過言ではありません。
その茂木さんが赤毛のアンについて、自分にとっての『赤毛のアン』から始まり、幸福につながる人としての生き方についてを語っています。脳科学者ではある著者が児童文学のフィールドに留まらず、歴史や民族、脳科学的な考え方まで広くカバーしながらアンを語っているところが大変新鮮でした。
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赤毛のアンを読むと何故か心が落ち着いてあたたかくなるのはなぜ?と以前から微かに感じていた疑問に茂木さんが科学的な見地から解説しており、より深く赤毛のアンの良さを知った。
解説本のようなところもあったが、それを踏まえて今もう一度読み直したい、できれば原書でそのままの赤毛のアンを知りたい!!と意欲が湧く。
話は変わり、自分の精神的な在り方から日本人全体のあるべき姿勢にも言及されている。日本がもつビジョンは何なのか?日本人であることを忘れずに世界に影響を与えられる存在になれるよう、アンのようなひたむきさを大切にすべきではないだろうか、
そんなメッセージを感じた本でした。 -
最高の1冊でした。2020年が明けていきなり赤毛のアンにハマったのですが、この本はアンの読者でなくとも興味深く読むことができる本だと思います。人生についても深く考えさせられる本でした。茂木さんはなんかぼんやりした脳科学者のイメージが強かったので(失礼)かなり見直しました。茂木さんが赤毛のアンに持つ熱意が素晴らしいです。
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茂木健一郎さんがアンの愛読者だったとは。将来の脳科学者の読書にも耐えるだけの内容が、アンには詰まっていたのだと思う。
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すぐにでも赤毛のアンが読みたくなる。
この本を愛してやまないのだけはわかる。
人生に深く刻まれる一冊に出逢うことがあった人は、幸せだと想う。
若ければ若いほど、長くその人となりに深く浸透して、性格や心理に強く濃く影響するんだと想う。
夏目漱石など他にもたくさんあるのかもしれないが、茂木さんは、この本が自分を形作る一部になっていたのだと、最初に読んでから数十年後に、ハタと気が付いたみたい。
個人的にはマシューが大好き。
個性が強い登場人物群なので、人気投票は割れそうだけど。
「マシューのように今を生きる、そういう覚悟も大切なのだと思います」
この表現が、ストンと腑に落ちました。 -
茂木健一郎は赤毛のアンが大好き。、
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2018.06.20 品川読書会で紹介を受ける。
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図書館