刑事の墓場 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763257

感想・レビュー・書評

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  • ええ感じのミステリーとあり得なさそうな設定とか被ってる感じ。
    「刑事の墓場」って、何か、警察幹部にとってマズイ事をやらかした人らを飼い殺しにしてる動坂署。
    なので、警察組織とか幹部が、都合悪くなるぐらいなんで、元々、優秀な人が多いって事か。
    小さな管轄やとしても、そんな暇なとこあってええの?税金やで!
    でも、出世はないかもしれんけど、ちゃんとお金貰って楽なんはええかも?^^;

    そこで、はじめての捜査本部が置かれる!殺人事件で!
    ほぼ、置かれている状況で、他の署、捜査一課から除け者にされ…
    元々、優秀なハグレモノ達なんで、本気出すと…
    こういう人らを有効に使って下さいね!
    警察の上の人!

    動坂署に居たい理由みたいなんが、何かなぁ〜上に対する小さな反抗みたいな…
    全然、設定とかも違うんやけど、「プリンセストヨトミ」を思い出した〜

  • これからピークを迎えそうなところで、ふわ~っと終わりを迎えた印象。
    雨森のキャラクターはすごく好感触。これまでの生き方を、誰かのせいにして生きている。登場人物達もそれぞれの理由や過去があり、一つの殺人事件をきっかけに警察の闇と正義、譲れないものが垣間見える。

    以下、ネタバレ含む(備忘録)。

    出世競争に勝ち、警察という組織で精進していた雨森。上司の駒として使われることにも耐え、うまく立ち回っていたが、上司のことを知りすぎたことを理由に左遷される。異動先は動坂署。お役御免の者が送られる警察署であり、刑事の墓場と呼ばれていた。
    突如として出世街道から外された雨森は、現実を否認し、他の者と打ち解けることを拒んだ。そんな中、男女の揉め事に関わり、それが殺人事件に発展していく。
    彼の何が原動力となったのか、プライドや自分の私情か。動坂署の面々と協力し事件解決へと奔走する。警察組織の歪んだ思惑や邪魔を受け、苦汁をなめながらも、前進する彼らの活劇が描かれる。

    犯人はスナックのママ。最後に同性愛者やバイセクシャルなどのネタばれがある。殺人までの動機などは、更に犯人の真意を深堀せねばわからない。読者としてはちょっと弱い気がした。犯人へのリンクもどこが伏線だったかなぁ、と考えてしまったし、読み返す気にもなれず、流してしまった。

    ミステリーとしては軽め。人間ドラマとしては特異性はなし。雨森のキャラは良い。何が良いのかと言えば、つかみどころが無いところが良い。

    もう少し重めのストーリーを期待していたから、最後はちょっと残念。

    読了。

  • 乱歩賞受賞作者による警察長編ミステリー。物語のいろいろな要素に置いて半端感と無理を感じ、あまりハマれなかった。犯人を探し当てる過程、動機や物語のオチもなんだか釈然としなかった。展開がスローだと思ったら、所々話や展開が急に端折られてしまうのも残念。

  •  刑事の墓場って、警視庁の陸の孤島を思い出す。。あっちは優秀だけど。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    警察組織からの落伍者たちを飼い殺しにしていると噂される動坂署。思いがけない転任に不貞腐れて署内で寝伯まりする雨森は、たまたま聴取した些細な傷害事件の被害者である女子大生の部屋を訪ねて死体を発見する。開署以来初めて捜査本部が置かれたものの、主導権を奪われた署員たちは秘かに動き出した。

  • 上手く立ち回っていたつもりなのに、何故か「刑事の墓場」と呼ばれる動坂署に異動になった雨森。
    何が起きて、誰の意図でこうなったのか見当もつかないが、当てのない希望を捨ててはいない。
    そんなとき、動坂署に初めての捜査本部が立った。
    ワケあり警察官ばかりが集まった動坂署の刑事たちにも意地がある。
    本部の連中に能無し扱いされたあげく動坂署の取り潰しまで噂になれば、やる気を出さないわけにはいかない。
    「脳男」の強烈なインパクトを思うと、この物語は緩く派手さの欠片もない。
    所轄と本部の対立。
    不貞腐れていたはずの雨森の心情の変化。
    そして、事件解決までの過程。
    もう少し丁寧に描いてほしかったようにも思う。
    主人公の雨森があまり好きになれなかったせいもあるだろう。
    魅力的なキャラクターを見つけることが出来なかった。
    どこかに共感できたり心を動かされるところがないと、満足度は低くなってしまう。
    つまらない物語ではないけれど、あと一歩、何かが足りないような気がしてしまった。

  • まずまず

  • タイトルが大仰だから構えたけど普通に警察官が殺人事件を捜査する話なので読みやすかった。

  • 警察組織からの落伍者たちを飼い殺しにしていると噂される動坂署。思いがけない転任に不貞腐れて署内で寝伯まりする雨森は、たまたま聴取した些細な傷害事件の被害者である女子大生の部屋を訪ねて死体を発見する。開署以来初めて捜査本部が置かれたものの、主導権を奪われた署員たちは秘かに動き出した。

  • 重い内容を想像してましたが、意外と軽くさらりと読めて面白かった。署を守りたい理由は、あのメンバーをみると納得。

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著者プロフィール

1956年栃木県生まれ、上智大学法学部卒。会社勤務等を経て、2000年に『脳男』で第46回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。他著に『事故係 生稲昇太の多感』『刑事の墓場』『指し手の顔 脳男2』『刑事のはらわた』『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』がある。


「2021年 『ブックキーパー 脳男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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