前夜(下) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763295

作品紹介・あらすじ

孤立無援の闘いの果てに、見えてくる強大な敵。
アメリカの正義が息づく待望のシリーズ最新作

世界各地の米軍警察指揮官が一斉に異動させられていた。パナマからノース・カロライナへ突然転属になったリーチャーもその1人だった。誰が、何のために?死んだ将軍が出席するはずだった秘密会議の議題がすべての鍵を握る。激変する時代の波にもまれる軍の指揮を離れ、リーチャーは真相を探り始める。

感想・レビュー・書評

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  • 4人の死にまつわる「議題」とは?
    それが入っていたブリーフケースの行方は?
    リーチャーとサマーは孤立しながら奮闘する。
    ベルリンの壁が崩壊し米ソ冷戦の終わりが見えてきた1989年。莫大な予算を守るための機甲師団が企む謀略。それが頓挫した果てのグダグダな事件、隠蔽しようとする陰険上司。最後のリーチャーの行動には賛否があるだろうが、もう一ひねりして特殊部隊の連中に敵討ちっぽくやらせたら良かったのにと思ったりした。

    以下Amazonより-------------
    孤立無援の闘いの果てに、見えてくる強大な敵。
    アメリカの正義が息づく待望のシリーズ最新作

    世界各地の米軍警察指揮官が一斉に異動させられていた。パナマからノース・カロライナへ突然転属になったリーチャーもその1人だった。誰が、何のために?死んだ将軍が出席するはずだった秘密会議の議題がすべての鍵を握る。激変する時代の波にもまれる軍の指揮を離れ、リーチャーは真相を探り始める。

  • ジャック・リーチャーシリーズ第8作。まだMPの時代のリーチャーを描いた作品。リーチャーの母親が本作中で亡くなるが、財務省の兄は健在。下巻では参謀総長まで登場し、リーチャーは戦車の砲撃対象になるなどシリーズの中でもスケールの大きな話になっている。

  • 映画を観て、トム・クルーズが単純にカッコ良くて、良かったなと思い、知らない作家だったが、シリーズ作の途中から読んだ。シリーズではあるが、完結型なので面白く読めた。ヨーロッパの作家って感じ。北欧の作家もそうだけど、どうして日本にはこういう小説が少ないのだろう。

  • ジャック・リーチャーサーガの番外編ともいうべき前日譚、ジャックがアメリカ軍のMPとして活躍する物語。

    ベルリンの壁が崩壊し、ソ連が解体されようかという、大きな時代の変革期に、アメリカ軍自体の変革も起きようとしていた。いちMPであるジャックもその大きなうねりに巻き込まれていく…。

    ミステリー部分の仕掛けもそこに至る物語プロットは、いい意味で大味で大技。アクションシーンも描写が緻密でやってることは荒業。恋愛シーンはいつもながらの後味ひかないチープさ。やっぱりこのシリーズはこうでないとアカンよなぁ。

    ジャックの母にまつわる物語と、兄を含めた家族の物語が(意外にも?)非常に良かった。今後のシリーズにも大きなプロットとなりえそうな一大イベントではないか?今後のシリーズにも大いに期待したい。

  • 前夜(下) (講談社文庫)

  • 無法者的な印象の有るジャック・リーチャーですが、これは必ずしも無法者とは言い難いですよね。まぁ、いいMPとも言えないですが。でも、どこか底辺のところで、なにか一つの筋が通った感じで、その後のジャック・リーチャーの活躍が判る感じがします。

  • ジャック・リーチャー・シリーズは既に10冊以上出ている模様。本書は番外篇のようだ。軍人モノで、上層部の陰謀を暴くといった内容。ベルリンの壁が崩壊した頃が背景となっており、軍隊の構造が変化を余儀なくさせられる様相がよくわかる。

    http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20101215/p7

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著者プロフィール

1954年イングランド生まれ。地元テレビ局勤務を経て、97年に『キリング・フロアー』で作家デビュー。アンソニー賞最優秀処女長編賞を受賞し、全米マスコミの絶賛を浴びる。以後、ジャック・リーチャーを主人公としたシリーズは現在までに23作が刊行され、いずれもベストセラーを記録。本書は22作目にあたる。

「2019年 『ミッドナイト・ライン(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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