タイムスリップ水戸黄門 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765077

感想・レビュー・書評

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  • 好色な水戸黄門(という設定)が、山中で狼に襲われ絶体絶命なところを、時空移動機で石松が助け、結果21世紀にタイムスリップさせてしまうことから始まるひと騒動。今回は自家用車根絶を目指すテロリスト、無駄な高速道路建設を目論む政官財の癒着という社会派な展開を見せる。驚いたのは長良川河口堰や川辺川ダムという、国が強行した公共事業を非難する筆致だ。まるで野田知佑氏ではないか! そして2022年3月30日には諫早湾干拓に対する国側勝訴というニュースが……本書の爽快な結末とは違う、落胆する出来事だった。

  • タイムスリップシリーズでわりとまとも(笑)褒めてますf^_^;いや結構おもしろかった!勧善懲悪って好き☆ドラマの水戸黄門とうまく絡ませていて笑ってしまった!こんなにうまくいくわけもないんだけど、実際の政治もこんなだといいなぁ。日本の借金問題がこんなことになってるなんてと眉をひそめる箇所もあり。森鴎外や仏陀などが奇想天外過ぎてちょっと食傷気味だったけど今回はとても楽しく読めました!



  • 鯨氏のタイムスリップシリーズ。
    今回は21世紀に現れた水戸光圀。
    政官財の癒着による、不要な公共事業をバッサバッサと斬ってゆく。

    黄門様のように、政治屋を斬ってくれたのなら、さぞ気持ち良いだろうな。

    痛快。

  • 一連のタイムスリップシリーズの一作?
    あまりにも馬鹿らしい内容!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    現代にタイムスリップして来た黄門様、美貌の女子高生にして正義感の強い麓麗に三須七海、私腹を肥やすため高速道路を新たに造ろうとする政官財のトップたち、日本中の自動車工場の爆破を企むテロリスト集団「赤い馬」。四者が絡みあい、偶然と必然が混然となって突き進む、カタルシス満点の痛快ミステリ。

  • 何と奇想天外!電車の中で笑い堪えるのに必死だった…

  • 先の先の先の先まで展開が読めてしまう。黄門様の取り巻きを人数あわせしていて、登場人物自身が薄い。

    水戸黄門が現代へタイムスリップし、現代の政治に印籠をかざすのですが。。。たぶんアイデアそのものにとらわれ過ぎている感が否めません。

    アイデアは面白いのに、勿体無い。そんな読後感。

  • 鯨 統一郎氏の「タイムスリップ」シリーズ。

    ...くだらん(^ ^;
    いや、このくだらなさがいいんですが(^ ^;

    ストーリーを簡単に述べると、
    水戸光圀が現代にタイムスリップしてきて、
    このシリーズの主人公麓 麗と強引に出会い、
    ドタバタを繰り広げる、というもの。

    サイドストーリーは、政官財の悪者三人が
    私腹を肥やすために立ち上げた
    高速道路建設計画。

    喘息の子供を持つ夫婦と、
    それを応援するライターが建設反対を叫び、
    さらに建設計画の親玉の国土交通大臣が
    黄門様にうり二つだったということが判明し、
    「替え玉」騒ぎが起きてみたり...

    作品全体を通して、テレビシリーズの
    水戸黄門のパロディ...と言うか
    「オマージュ」になってる感じ(^ ^

    元々のテレビシリーズがドタバタだし、
    それをさらにパロディ化しているので、
    全体的な印象は「文字で描くマンガ」(^ ^;

    「んな、アホな」と
    突っ込みたくなる場面がてんこ盛りですが、
    そーゆーもんだと思って読むと
    そこそこ楽しめると思います(^o^

  • 小学校高学年向けの本なのかなという感想です。

    綺麗事すぎてリアリティもないし、水戸黄門である必要もよく分からなかったです。

  • 2009/11/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 。
    2013/5/15〜5/17

    タイムスリップシリーズ第四弾。今回は水戸黄門が現代に連れて来られて起こる騒動。ドラマ(そう言えばドラマシリーズも終わったんだ)を上手くパロっていて面白い。安心して読めるコメディミステリ。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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