名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

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著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2010年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767446

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名前探しの放課後(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 3ヶ月後の未来から滑り落ちた高校生が主人公という、SF要素が入った辻村ワールドです。主人公たちの過去も気になるし、基くんの今後も気になるし、いろんな伏線が散りばめられてるんだろうなぁと…下巻でどんなふうにつながるのか、とてもとても期待!

  • 本来なら下巻のレビューに書くべきだろうが、全体としての所感をすでに書いてしまったので、敢えてここで触れる。

    この作品は感動の最後を迎える(少なくとも私は)わけだけが、終わり間際の文章に、普通に独立した一作品として読むには
    「おいおい、ミステリーでそれはないだろう……」と言われても仕方ないような、ある意味余計な表現が出てくる。
    逆にそれは辻村深月ファンにとっては
    「この二人はあの二人だったのか」的な、もう一つの感動というかうれしさというか、
    そういう気分を抱かせてくれるのだけれど。
    これには確かに賛否両論あって然るべきだろう。
    “作者の遊びが過ぎるのではないか”と言われて仕方がないようにも思う。
    この作品より先に「ぼくのメジャースプーン」を読んでいなければ、その台詞の意味が全く理解できないからだ。
    だから、この作品は何かの賞を取るということはないのだろう。
    その部分は、重大な瑕疵として読まれてしまうはずだから。
    作者が読者、或いは自分の作品に対するファンへのメッセージ、もしくは楽しませるために”その禁断の謎解き”を入れるのがどこまで許されるのか、という論争まで発展しかねない。
    難しいところだ。
    ミステリーとしては反則技だろう。
    ただ、私はこの作品を「ぼくのメジャースプーン」より先に読んだが、それでも感動に打ち震える素晴らしい作品であることに疑いを持たない。
    その部分の瑕疵が気になるとしてもだ。
    私が何を書いているのか、この「名前探しの放課後」と「ぼくのメジャースプーン」の両方を読んでいない方には全く分からないことだろうが。
    まあ、最後までこの作品を読んでください、と言うしかないか。

  • 再読。
    他の辻村さんを読んでから読むとまた面白い。
    やっぱり買おうかな・・・。

    他の作品と比べても、やっぱりこれが好き。
    色々「うまくいきすぎでしょ~!」とか突っ込みどころは満載なんだけど、なんでか好きなんだよねぇ。

    ただ、やっぱりみんな演技がうますぎだし、結局のところ「力」なわけ?
    とか、そもそもなんでいつかはあすなを選んだの?とか語りだすときりがないけど、でも好きなんだよね。

    あすなのキャラ設定も真面目で暗い女の子かと思いきや、隣のクラスの男の子のところに平気でいけちゃったりちょっとぶれてる気がしないでもないんだけど、勝てない戦いはしない負けず嫌いなところとか共感。

    いつかの水泳をやめることを許されてしまったときの悲しさとか、本当はコーチに引き止めてほしかった寂しさとかそこらへんも、物凄く共感。

    やっぱり買おうかなぁ。

  • 辻村深月の青春ミステリー作品
    この人の作品は風景、人物がイメージしやすく頭の中の映像として楽しむことができる作品に仕上がっている。

    主人公と登場する周りの友人たちが徐々に打ち解けていく様や、事件(事象)が発生した時の雰囲気など読み進めれば読み進めるほど理解が深まり、あまり気にしていなかった伏線も拾えて繰り返し読みたくなる作品です。

  • 3ヶ月後の未来に誰かが自殺する、
    それを止めたい、と協力してくれる仲間と
    共に活動する話です。
    きっかけから行動までに
    かなり丁寧に書かれていて、
    上巻は下巻への"準備"で終わってしまいました…

    でもこの辻村さんなので下巻が楽しみ。なので星4つです: )

  • 有川浩ではないけど、なんかややあま~い感じがしつつの先の展開が気になる感じ。
    ものすごい面白い!!って感じではないけどサクサク読み進む。
    とりあえず下巻、結末が楽しみです。
    メジャースプーンのあとがきに「次にコレを読め」と書いていたが。
    何か繋がってる部分があるんだろうか??

  • 面白かった。
    ついつい勢いで下巻まで読んだ後の感想になっちゃうくらい。
    いい高校生ばっかりだな。

  • 上巻だけ読んだ段階では、まだ?でいっぱいです。
    相変わらず個性的なキャラクター達でたくさんですぐに登場人物が覚えられて、読みやすいです。
    他の作品に登場するこの人とか...?なんて思いながら読み進めています。
    下巻が楽しみです。

    「冷たい校舎の時は止まる」に少し設定が似ている気がしますが、そこは何か繋がりとかはあるのか気になります。

  • 久々の辻村作品。

    今回は学園もの。
    3ヶ月前からタイムスリップしてきた『いつか』
    同級生にそれを打ち明け、3ヶ月後に自殺するであろう誰かを探し当て、阻止しようと計画する。

    あー、どれが伏線なんだろう。
    いつもの様に全くわからず。

    下巻で辻村マジックを味わってきます。

  • 高校生の頃『冷たい校舎の時は止まる』を読んだのだが、この作者の作品はそこでストップ。
    高校時代に本作読んでおきたかったなぁ。。。
    進学高校ではなかったけれど、もっと沢山の同級生たちと会話を楽しめばよかった。。


    同級生の自殺によるショック??が原因か過去にタイムスリップした主人公。
    だが肝心の同級生が思い出せなくて。。

    この人では、という同級生を見つけ、動き出すのだが
    『冷たい~』を読んだ感想で、ひょっとして違う人なのでは。。 このままいくとその人には干渉できず結局自殺してしまうのでは。。 という不安をぬぐいきれず読み進めてしまった。

    続きが気になる。

    ≪追記≫
    富士吉田 なのかな??
    だとしたら某アーティストの学生時代を思い描いたりできて嬉しい。

  • 感想は下巻でまとめて。

    SFというより青春小説。

  • メジャースプーンの小さかったぼくが秀人として、
    ふみちゃんが椿さんとして登場。
    ふみちゃんが普通に会話していることに感動です。

    ピアノの発表会のことが何気なく描かれていたり、微笑ましいふたりの姿を感じることができてこれこそ読書冥利につきます。

    今回はさらに魅力的な
    いつかくんとあすなちゃんも加わって
    本当面白い。下巻はどんなことが待ち受けているか非常に楽しみ!!!!!

  • 毎回思うけれどこの方題名つけるのがとても上手いと思う。名前探しの放課後なんて、興味引く題名なかなか無いでしょう。
    明るい青春ものは捻くれた読み方をする、暗い青春を通過したおっさんですが、けっ!と思いながらやはりワクワクと上巻読み終わりました。評価は下巻次第だなあ。楽しみです。

  • 「しっかし、心が荒むなぁ。人間って、何で自分が嫌いな人の話をする時ってあんなにいきいきするんだろ。」


    「一度明るにみ出ると、後ろ暗い問題ってのはどんどん地下に潜る。」


    「小さな衝突なら、きっと日々起こってると思うよ ー 恋人と別れたとか、家庭内で両親がうまくいってないとか。傍から見てると大きな傷に見えなくても、当人にとっては世界が揺らぐほどの大事件だってことが、きっと毎日どこかでたくさん起こってる。」


    「人生にはイベントが必要。目先の目標と、話ができる楽しい友達。」


    「何だって、人間はこんなに簡単に壊れてしまうのだろう。壊れるのは大袈裟かもしれないけど、こんなにも簡単に、過去の一定の場所に引き戻され、調子を崩してしまう。」

  • 「いつまでも読んでいたかった」とは、白河三兎「プールの底に眠る」の帯に寄せられた辻村深月の言葉だった。
    それは確かに間違っていなかったが、彼女自身が書いたこの本もまた、ぼくにとっては「いつまでも読んでいたかった」本のひとつだ。

    舞台となるのは、とある地方都市。
    やがて自殺するはずの、だけどそれが誰だかはわからない同級生。
    彼(女)を救うために集まった高校生たちの物語が、秋から冬へと移り変わる季節とともに進行していく。

    「誰が」自殺するのか。
    デビュー作「冷たい校舎の時は止まる」と同様、その「誰か」を探すことが彼らに課された役割となる。そしてその謎は、最後まで物語と読者を引っ張っていく。
    しかし、これ以上ストーリーに触れればどうしてもネタバレは避けられないので、深入りすることはやめておこう。

    それにしても、この物語を「いつまでも読んでいたい」と何よりも思わせるのは、辻村深月の筆致が伝える空気のリアルな肌触りだ。

    「エスカレーターが途切れ、ガラス張りの壁の向こうに空が広がる。冷たい空気が顔を撫でて、季節はもう冬になるのだということを(中略)痛感する」

    「そろそろ日の入りが近い。屋上には夕闇が近づいていた。等間隔に並んだ照明ライトが、そういえばもう点灯し始めている」

    「顔を上げると、屋上の空はすっかり夜の色に沈もうとしていた。
    屋上駐車場を照らす背の高いライトからの光が明るく眩いせいで、さっき(中略)興奮して眺めていた霊峰の姿はもうどれだけ望んでも暗すぎて見えない」

    主人公たちが幾度となく集まるジャスコの屋上。
    見下ろす風景。
    その風の匂い。
    高校時代、同じ季節に同じ風の匂いを知っていたような気がする。

    「練習を終えて外に出ると、11月中旬の町は冬に備えている匂いがした。夏に比べて、空気の密度が低い」

    肌寒い空気と、
    レストランの明かり。
    友だちの笑顔の温もり。

    この物語はミステリーに分類されるのかもしれないが、そのコアは決して謎解きではないし、世界を救うことでもない。
    大事なことは、いっしょにいること。
    同じ時間を、世界を、同じ空気を共有すること。
    そして何かに向かっていっしょに歩くこと。

    「人生にはイベントが必要なんだって。取り組むべき目標。こなすべき課題。--簡単な気持ちで、バカみたいな楽しいことをたくさんしよう」

    その中から生まれてくるいろんなことがいちばん大事なことなんだよと、そのいろんなことを描き出すことでこの物語は教えてくれているような気がする。

    http://book1216.blogspot.jp/2010/10/blog-post_04.html

  • また設定が唐突で。
    でも読んでいくうちにそれが自然に受け入れられてしまうから本当にすごい。
    依田いつかの記憶により集まった同級生たちが未来を変えようと必死になる。その中で分かってくる問題。それをどう乗り越えるかとみんなで協力する姿勢。
    素敵な青春だと思いました。高校生に戻りたくなってきました。
    未来がどうなったのか。変えられたのか、はたまた違う結末になったのか。早く下巻を読みきりたいです。

  • 素晴らしい!!
    読んでいる最中にちりばめられている小さな違和感。

    この中にきっと自殺するやつがいるはずだぞー、見逃すなー!そうおもっているとすぐ読み終わってしまいます。

    辻村さんは、学生のヒエラルキーやこころのざわつきを描くのがとてもとても上手ですね!

    すでに下巻を読んでいるので、比較してみますと
    上巻は、状況把握の中に少しずつ主人公のバックグラウンドがみえてくる程度で、大半が何が誰に起きたを純粋に楽しめます!

  • 依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。
    「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。
    いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。
    「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」
    二人はその「誰か」を探し始める。

    唯一未だ読めてなかった辻村さん作品。
    さすがのストーリー展開にあっという間に引き込まれました。

  • 自殺ってことで、冷たい校舎の~っぽいなって思いました。

    上巻は淡々と物語が進んで行き、懐かしい面々が登場したとこだけが良かった!というのが正直な感想。

    って、油断をしてるとー、いつも下巻で大ドンデン返しのヤラレターってなるんですよ。
    おおいに期待して下巻にのぞみたいと思います。(^ー^*)

  • 【追記】
    下巻読了。
    まだ「ぼくのメジャースプーン」を読んでない方は、
    絶対先に読んでからこの本を読んでほしい。
    上巻読んじゃったって人も遅くありません!
    下巻に移る前にメジャースプーン読んでください!

    --------------------------------------------------------

    章のタイトルが有名な本のタイトルになっているのですが、ストーリーも展開しつつ、そのタイトルに沿った内容も含まれていて、おもしろいな~と。
    どんな結末が待ってるのか下巻も楽しみです。

  • (この作品は著者の作品を刊行順に読んでいないと面白さが半減する可能性があります)依田は突然タイムスリップした。きっかけと思われる3ヶ月後の同級生の自殺を止めるため、友人らとともに行動する。登場人物たちが魅力的。ドロドロしてなくて読みやすい。なんとなく展開は読めるけれど、それでもハッピーエンドであればいいな。下巻に期待。

  • 主人公の高校生・依田いつかは、ふとした瞬間に自分が3ヶ月前にタイムスリップした事に気がつきます。その3ヶ月の間、高校のクラスメートが一人、自殺します。おかしな事に、その自殺したクラスメートの名前だけが思い出せないいつか。友人たち共にとその人物を突き止め、自殺を止める事ができるのか…?

    さー伏線いっぱい貼られてましたね。なぜいつかは自殺のくだりをいろいろ忘れているのか?あまり自殺しそうな雰囲気のない基のノートと自殺の詳細がなぜ似てるのか?あすなに見え隠れする暗い面はどうなるのか?どう回収していくのか見ものです。

    そして何より、「ぼく」と「ふみちゃん」が立派な高校生になってておじさん感激ですよ!椿の習い事のくだりまでまったく気がつかなかったです(笑)
    なんかもうそれだけで上巻は満足してしまいました^^
    下巻が楽しみです。


    「この世界で、その人が死なずに済むことは絶対に無意味じゃない。整合性がとれるようにきっと全部がうまくいく。じゃなかったら、俺は参加したりしないよ」
    これは、秋山先生に影響された秀人の言葉なんだろうと思いました。

  • 大好きな本。こんなに好きになった本はこれが初めてです。今現在、これを超えるものもありません。大好きな本です。

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