傷痕 (講談社文庫)

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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770521

感想・レビュー・書評

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  • 死刑。
    私は、しょうがないと思ってる。
    どうしても殺したくて仕方がない刑罰じゃない。
    人を殺した人が全て死刑になるわけじゃない。
    改心させたくて、更生させたくて、沢山論じ合って、それでもなお不可能と判断された結果出てくる判決だと思うから。
    その判決が出たということは、全ての情状酌量を勘案したのちのことだと思うから、しょうがない。
    ただ、ボタンを押す人がいたり、それでも西川さんのような冤罪があったりを考えると、空恐ろしくもある。
    桜井香子さん。
    名前…出生…かわいそう…。

  • 矢口敦子さんの作品を読んだのは「償い」に続いて2冊目です。「償い」が面白かったので、本書も期待して選んでみました。読みやすい文体でストーリーの展開も早く、さらさら読めてしまうのですが、自分はどうなんだろう?と考えさせられる言葉が所々にあり、途中で何度か読み返したりもしました。とくに死刑制度について睦子と忠義が話すシーンが印象に残りました。理屈として考えることと当事者として思うこと。読み終えてからもこのことがしばらく頭を離れず、多分これからも頭のどこかに残っていて、またあれこれ考えることがあるのだろうな、と思いました。

  • 登場人物の関係が最初のうちわかりにくくて、相関図がほしいと思った。

  • 裁判員制度勉強会で知りあった2人、2人の親は殺人事件の犯人と被害者だった。最後は矢口さんらしく悲しい終わり方。

  • 一色知也と桜井香子の偶然の出会いが平和な日常を一変させてしまう…昼ドラのような世界…

    驚愕の事実、展開もあり、ミステリーとしては非常に面白いのだが、序盤の登場人物を紹介する描写が余りにも説明的で、リズムも悪く、なかなか物語に入り込めなかった。

    登場人物の誰もが傷痕を背負っているという設定なのだろうが、欲張り過ぎのように思う。序盤の登場人物を紹介する描写が説明的になったのは、この辺りに理由があるのかも知れない。

  • 9月-2。3.0点。
    死刑囚の息子、一家殺人の被害者の親類が、
    偶然に出会う。
    出所した死刑囚の、共犯者が出所し、息子に接触。
    新たな殺人、好きになった女性の哀しい出自。
    あっという間に読める。短いかな。
    まあまあ面白いが、友人の恋人の、最後の行動が解せない。。。

  • 色々な問題をはらんでいて、死刑制度なども考えさせられるなどと思って読んでいたが、一番びっくりしたのは桜井香子親子。

  • 他の矢口さんの作品を読んでみたいとは思った。

  • 2012/06/05読了

  • 先週読んだ「証し」に続き矢口さんの作品を読んだ。今回も一家四人殺人が登場。筋も簡単で、被害者家族が、恨みを果たすもの。それに加えて、試験管ベビーまで登場する。

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