キング&クイーン (講談社文庫)

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  • 154レビュー
著者 : 柳広司
  • 講談社 (2012年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771986

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キング&クイーン (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「トーキョー・プリズン」で柳さんの物語と出会った。
    それから「ジョーカー・ゲーム」のシリーズを追いかけ、この物語を手にとった。
    面白くないわけではない。
    けれど、結末での大どんでん返しをいかすための伏線…というのが読み終わってから少し興ざめした。
    主人公である安奈が魅力的に思えなかったのも原因のひとつかもしれない。
    アンディはとても癖のある人物だと物語の中でも語られていたけれど、実際にはそれほどの偏屈さも変人ぶりも感じられなかった。
    浅いところで物語が進んでいく。
    もう少し踏み込んだ描写が欲しかったような気もした。
    結末ありきの物語になってしまっているのが残念だ。

  • スパイを描いた「ジョーカーゲーム」は連作短編だったが、今作は長編である。あの切れ味は長編でははどうなるや?と思いつつ読了した。

    ん~氏はやはり短編が得意なのだと思う、サスペンスフルな展開が急遽収束してしまい、さして緊迫した危険ではなかった。国際謀略と思ったら、近所のイジメ合戦だったんだ!というような感想しか持ち得なかった。

    チェスの世界チャンピオン及び、その勝負の世界が背景にあり、ジャンルは違うが「猫を抱いて像と泳ぐ」を思い出す。チェスに取り付かれた人の描写は共通点が多々あった。チェスのルールくらいは勉強してみようかな?と思わされた。

    ヒロインのキャラ立ちは非常によかったと思う、元SPで高身長モデル体系、愛想のない怜悧な美貌、祖父から古武道を受け継いでいる。シリーズ化の構想があるのだろうと思える。

    ちょっと残念に思えるものの、これから進化していく物語かもしれない。

  • 正直に言うと騙されました。
    トリック的にはよく見るものでしたけど、柳さんがやるとは・・・って感じですかね。
    読みやすい作品ではありました。

  • 「う〜ん、こんなものか、、、」と言うのが正直な感想だ。
    文章の書き方は読みやすく、心地好い。
    ポイント、ポイントの展開も面白い。
    ただ長編にしてはもう少し捻りが欲しいところだ。
    ところで、オビの所に書いてあった "衝撃のドンデン返し!" って、どこの事なんだろうか、、、、分からない。

  • 成り行きで元SPがチェスの世界チャンピオンを守る事に。誰が何の為に。敵が見えない中、昔の上司とも敵対する。守るきる事が出来るのか?
    オチに近づくにつれ、話がどんどんスケールダウンして行く。チェスの話などは面白いけど、ストーリー的には今ひとつ。文章構成的にトリックはあったけど唐突すぎて不自然だった。

  • 二度読み必至!! 新たなる「ゲーム」、ここに始まる。

    「巨大な敵に狙われている」。元警視庁SPの冬木安奈は、チェスの世界王者アンディ・ウォーカーの護衛依頼を受けた。謎めいた任務に就いた安奈を次々と奇妙な「事故」が襲う。アンディ(キング)を狙うのは一体誰なのか。盤上さながらのスリリングな攻防戦(ゲーム)――そして真の敵が姿を現した瞬間、見えていたはずのものが全て裏返る!

    <ゲームを始める際の心得>
    一、相手の手を、注意深く読め。
    一、相手の心を、注意深く読め。
    一、考えろ。無限の可能性を疑え。

  • 表題の意味が最後に来るまで分からなかった…
    いつもながらグイグイ引き込まれました。
    どうしてもページを捲る手を止められないけど、ゆっくり味わいながら読んだ方が美味しい本です。

  • 元SPの冬木安奈。成り行きでチェスの世界王者アンディの護衛を依頼される。変わり者のキング、アンディを狙う敵は誰だ?
    物語はアンディがチェスを始めた頃、安奈のSP時代、そして現在が交差しながら進み、否応なしに引き込まれる。ゲームが動き過去と現在が繋がった時、敵の正体が見えて来る。
    チェスを全く知らない私でもグイグイ引き込まれ、驚きの中で読了出来たのは流石。仕掛けがなくても、安奈の過去話や元上司との絡み、面白かったです。天才チェスプレイヤーの天才が故の苦悩。己の全てを賭けられるほど魅了されるものがある事は、幸せと同等の孤独や葛藤があるんだね。凡人の私には難しいですが。

  • 〇 概要
     元警視庁SPの冬木安奈は,ひょんなことから,チェスの世界王者であるアンディ・ウォーカーの護衛の依頼を受け付けた。謎めいた任務に就いた安奈を,次々と奇妙な事故が襲う。チェスの世界王者であるキング=アンディを狙うのは,本当にアメリカ大統領なのか。チェスの基盤さらながらの攻防戦…そしてアンディを狙う真の敵の姿は?

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     二人の「アンディ」を誤認させる叙述トリック。SPである冬木安奈を全面的に押し出し,その回想シーンを描くことで,「アンディ」の子ども時代の話をアンドリュー・ノーマンの子ども時代の話と誤認させるという呪術トリックがこの作品の全てであると言っていいだろう。よって,この叙述トリックに騙されたか,それとも,叙述トリックがあると少しでも疑ってこの作品を読んだかで,評価は大きく変わると思う。
     ラッキーなことに私は前者。SPを主人公としたアクションモノだと思って読んだので,まさか叙述トリックがあるとは思わなかった。さすがに,アメリカ大統領が黒幕だろうとは思わなかったが,もう一人の「アンディ」が黒幕だとは全く疑わず,最後で大きな驚きを受けた。こういう読書体験ができたのはラッキー。
     ただし,驚きこそあるのだが,物足りなさもある。後に残らないのだ。叙述トリックモノは,後で作品を読み返したときに「ここの,この描写はそういうことか・・・」とか思う部分がどれだけあるかで,読後のインパクトにつながる。この作品はそれがほとんどない。
     世間的な評価の低さも,これが原因だろう。叙述トリックがあると思わずに読んだ私ですらそうなのだから,叙述トリックだと途中で見抜いた人だともっと評価が低くなりそう。柳広司の小説の上手さ,キャラクター造形の上手さは感じたが,傑作とまではいいがたいか。★3で。
    〇 サプライズ ★★★★★
     この作品のプロットは,アンドレア・ノーマンの子ども時代の話をアンドリュー・ウォーカーの子ども時代の話と誤認させるという叙述トリックにより,黒幕であるアンドレア・ノーマンの存在を隠しているところにある。本格推理小説などであれば,叙述トリックで真犯人を隠すことが推測しやすいが,本作品のような冒険小説・アクション小説風の雰囲気の作品で叙述トリックを仕掛けるというところに意味があると言える。この作品を「叙述トリックがある作品」として読めばサプライズは感じないが,「叙述トリックがある」ということを知らずに読むと,大きなサプライズを得ることになる。私自身はラッキーなことに巧者だった。終盤で,大きな驚きを得たので素直に★5を付けたい。

    〇 熱中度 ★★★☆☆
     ストーリーのテンポはそれほど良くない。アンディの過去の回想シーンだけでなく,冬木安奈のSPを辞めた経緯の回想などが混じるからだ。アンドレア・ノーマンの子ども時代の話をアンドリュー・ウォーカーの子ども時代の話と誤認させるために,冬木安奈の回想シーンも入れているのだと思うが,物語への没入感はやや薄れてしまう。ただ,黒幕は誰なんだ?という関心はあるので,そこそこは熱中して読めた。★3で。

    〇 インパクト ★★★★☆
     叙述トリックに見事に引っ掛かったので,インパクトはある。とは言え,伏線に乏しく,後から「やられたー」とは思いにくかった。そういった意味ではあとに残らないので,★4どまり。

    〇 読後感 ★★★☆☆
     アンドリュー・ウォーカーがアイスランドに引き取られるというラストこそやや救いがあるが,アンドレア・ノーマンは悲惨な人生を過ごしている。冬木安奈はやや救いがある。トータルで見ると読後感はそれほど悪くない。ただし,読み終わった後の感想は,叙述トリックだけが頭に残ってしまうので,読後感はあまり関係ないかも。

    〇 キャラクター ★... 続きを読む

  • 元SPの不愛想な女性が、チェスの世界チャンピオンを狙った事件に巻き込まれていく話
    題名の由来は最後になるとわかる

  • 元spがチェスの世界チャンピオンの護衛をする話

    最後のオチは全く気づかなかった
    全体的にわざとらしさ感が気にはなったけど引き込まれた

  • ジョーカー・ゲーム以外の柳広司イマイチだなぁ・・・って思ってたがこれは面白かった!!
    ラストまでなんでキング&クイーンなのか解らなかったが、なるほど、と思った。
    久々にちょっと読み返してみたいと。

  • 面白かったし、騙された。
    チェスのことはよく知らないけど、それでも楽しめた1冊。

  • 本作で意味ありげに引用されているJ・L・ボルヘスと言えば、今や有名無実化した文芸部のM下さんを思い出すわけですが(笑)、本編の内容に関わってくるわけではないので特にこれ以上は触れません←

    チェスのチャンピオンである男の信奉者が、「チャンピオンが何者かに命を狙われている!多分、黒幕はアメリカ大統領!!」と、元SPのヒロインに助けを求め、当初は渋っていたヒロインもやがてチャンピオン周辺のキナ臭さを嗅ぎ取って独自に動き始める、というのが、主軸となる現在進行形のストーリー。

    そして、もう1つの軸となるのが、「チャンピオンがチャンピオンになるまでの軌跡」を描いた、過去のストーリー。

    この「2つ」のストーリーが交互に語られ、やがて意外な事実が最後に明らかになる、という「意外なラスト」系ミステリです。

    このタイトルを明示されておいて、このオチに気付けなかった私の頭って、何てお花畑なの←

    その一言に尽きます。
    でも、その方がいい読者って言えるよね。ね?←←

    キングが「彼」なら、クィーンは誰か?

    そう自問できる読者は不幸です!←言い過ぎ

    あとは、容疑者が大統領って提示をしちゃった時点で、さぞスケールのでかいインターナショナルなビッグネーム達の思惑が交錯するサスペンス展開なんでしょうな?!
    と思ってたら、意外とこじんまりしたとこにランディングしたのが一番の意外な展開でした。

    柳先生、もしかしなくても、短編の方が面白いかもしらん←

  • おもしろかった。最後まで読んでタイトルに納得。

  • 狙われたチェスの世界チャンピオンを元SPの女性たった一人でどのように守るのか、手に汗握るサスペンス小説です。
    チェスができたらもっと深く理解できたのかもしれませんが、チェスの知識がなくても十分楽しめます。
    何かに秀でているというのとはもちろん素晴らしいことだけれど、その分、なにか大きな苦悩を抱えているということもあるのかもしれないと思いました。

  • ご存知柳公治の短めの一冊。
    元SPの女性が、チェスのインターナショナルチャンピオンをうっかり守る事になってしまい…と言う探偵巻き込まれ型ハードボイルド。

    いつも通りとてもわかりやすい説明と、スピード感が相まってとても楽しく読めた…のだが、トリックがイマイチ活き切らないのが残念。
    この手の叙述トリックとハードボイルドはちょっと相性悪いよねぇと言うのは個人的感想なのかもしれないが。


    でもチェスとSPに関する詳細な説明はかなり面白く、読んでいてグイグイ惹きこまれた。
    あと超魅力的な脇役たちにキュンキュン間違いなし!

    軽めのハードボイルド+おもしろ知識が読みたい、そんな気分の時にオススメの一冊。

  • いつもどおりの柳さんでした。

  • 1507 上手く騙された。トリックは良かったが、内容はあまりのめり込めなかった感じ。

  • 実写化したら、主人公を誰にすっかね?

  • 読みやすい。
    適度に謎があって、適度に毒があるミステリー。
    でも、どこか物足りない。

  • 単行本を図書館で読んだけど、首藤のお話が出たので文庫を購入。
    チェスは全然わからないけれど問題なく読めました。チェスやSPの描写はとても興味深くおもしろかったです。プロ同士ならではの苦悩や行動の描写もクールでよかったです。
    ミステリとしてはちょっと物足りないんだけど、それ以外の部分はすごく好きです。

  • ハードボイルド風。なんか回想場面多過ぎ、チェスのくだりはクドイし、期待はずれでした。

  • ・あらすじ
    チェスな感じなミステリ
    ・かんそう
    すすまない。なんの話してるの?って思ってよんだ。。中盤いらない。

  • 元上司達がカッコいい。読み終わったあと、伏線を確認してしまった。

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