ダウン・バイ・ロー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772198

感想・レビュー・書評

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  •  山形在住の著者が、満を持して山形を舞台にした書き下ろしバイオレンス・ミステリー。

     女子高生が主人公なのに、「青春ミステリー」的なさわやかさは薬にしたくもない、暗く乾いた世界。そこがいかにも深町秋生らしい。

     私が読んだ深町作品はこれで5冊目。相変わらず抜群のリーダビリティで、460ページをあっという間に読ませる。
     全編を彩る方言と、田舎町の閉塞感の描写がリアリティを倍加させる。私も閉塞感あふれる田舎町で育ったから、この作品に満ちた空気に懐かしさと親しみを覚える。

     ヒロインの女子高生が、名探偵並みの推理力と、ハードボイルド小説のヒロイン並みのタフさを兼備している。その点がいかにも絵空事で、興を削ぐ。それに、話の収束のさせ方もややご都合主義にすぎる。

     そんな瑕疵はあるものの、全体としては十分に楽しめる娯楽作品。深町秋生は、ホームランは打たないが着実にヒットを重ねる一番打者のような作家だと思う。

  • 中盤までは緊張感もあって面白かった。諸々明らかになる中盤以降はよくある話でやや物足りない。

  • 疲弊する地方都市に住む女子高生が主人公。貧しい暮らしから必死に這い上がろうとする彼女の周辺に次々事件が起こる。目の前で列車に飛び込んだ友人、惨たらしく殺された少年、有力者の愛犬惨殺事件…。真実を追求する女子高生らしからぬ根性が見どころ。

  • 大好きな深町秋生さんの作品だが、これはちょっと物足りない感じ。
    身近に起きる事件が過去や現在の事件と繋がっていくのは見事だが、やはり女子高生が主人公となっているので、物語自体がこじんまりとしている感は否めない。

  • うーん、さくっと読めたし、思ったほどのバイオレンスでもなかったけど、主人公のキャラが途中からだいぶ変わった感じだし、ちょっとご都合主義的な。。
    東北の田舎町の閉塞感、みたいなのは感じられますが・・・

  • 内容が少し重かったです。
    主人公の心理描写はリアルで良かったと思います。

  • 前半だれるが、後半一気に加速する。
    大好きな深町作品だが、エログロは抑え気味。
    もっと突っ走って欲しい。

  • このミス大賞をとった深町秋生氏のバイオレンス・サスペンス作品。地方に住む女子高生が遭遇する同級生の自殺から始まる数々の試練があまりに作った感じで、軽くは読めたが残念ながらいい作品とはちょっと思えなかった。まあこういうこともあります。

  • うーん、期待が上回った。山形を舞台にすた、ハードボイルドだ。

  • もう少しバイオレンスを期待

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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