東京家族 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774536

感想・レビュー・書評

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  • 文庫本で感動した事はあるが、初めて涙した。

  • 白石まみの長篇作品『東京家族』を読みました。
    ここのところ、国内の作品が続いています。

    -----story-------------
    山田洋次監督50周年記念作品 完全小説化!

    瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、久しぶりに3人の子供たちに会うために東京へやってきた。
    最初は年老いた両親を気遣う子供たちだったが、日々の仕事や生活に追われ、少しずつ溝ができていく。
    そんななか、とみこが突然倒れ……。
    山田洋次監督がいまの家族を描いた感動作を完全小説化! 
    -----------------------

    山田洋次監督が小津安二郎監督の傑作『東京物語』をモチーフに、現代の東京に生きるある家族の姿を厳しくも温かな眼差しで見つめた感動ドラマで、2012年(平成24年)に公開された『東京家族』を小説家した作品… 原案は山田洋次と平松恵美子です、、、

    最近、『東京物語』、『彼岸花』、『秋日和』、『浮草』と小津安二郎監督の作品を続けて観たので、同じ雰囲気を持った作品を読みたくなったんですよね。

    2012年(平成24年)5月、瀬戸内海の小島に暮らす平山周吉と妻のとみこは、子どもたちに会うために東京へやって来る… 郊外で開業医を営む長男・幸一の家では、長女・滋子、次男・昌次も集まり、家族全員が久々に揃って和やかなひとときが流れる、、、

    しかし内心では、子どもたちは日々の生活に追われ、長居する両親を厄介者と感じてしまう… そんな中、とみこは将来を心配していた昌次から恋人の紀子を紹介され、上機嫌になるのだが……。

    『東京家族』の小説家なのですが、読んでいると『東京物語』のイメージが頭に浮かんできました… それだけ『東京物語』は自分の中で強烈な印象を残している作品なんですよね、、、

    まっ、『東京物語』では戦死しているので登場しない昌次については、『東京家族』の妻夫木聡のイメージですけどね… あと、クルマのフィアット500も『東京家族』のイメージで、ちょっとだけ両作品がコラボレーションした感じで読み進めました。

    やっぱり『東京物語』の印象が強烈過ぎて… 本作品は霞んでしまう感じです。

  • 読んだことあったような!なかったような…

  • 瀬戸内海に住む両親が、東京で就職、結婚と家庭を築いている子供たちの所に逢いに行く。
    子供たちにも、お嫁さん、お婿さんに逢うが、事情に寄り、2日子どもたちも泊まった事の無い高級ホテルに、親を、宿泊させるが、親としては、高層ビルのホテルに、ペッドは、居心地が悪い。
    そんな思いをしながら、又、息子の家族の所に戻るが、母親が、倒れて、亡くなってしまう。
    母親は、亡くなる前に、末っ子の次男の彼女と逢って、息子を託す。
    遺骨を瀬戸内海に持ち帰り、葬式をした後、頑固で無口な父親は、30年前に妻へのプレゼントして、身に着けていた時計を、その彼女に渡すのである。

    子供が、親元を去り、就職、結婚、子育て、と、生活に追われるようになれば、親と、1年に1度逢えば、上出来かもしれない。
    60歳で、20年生きるとしたら、20回と、思った方が良いのかも知れない。
    その時分は、リニアカーで、日本が、とても早く移動できるようになるだろう。
    39年に新幹線が、開通したように、、、、
    しかし、その時になれば、子供たちも、もっと、行動範囲が、広がっているだろう。
    親として、子供に出来ることは、就職、結婚する前に、してやりたい事を、一杯尽くしてやることだと思う。
    そして、この父親のように、いつもと変わらない風景を眺めていたい。

  • 祖父母が田舎から出てきて家族とふれあう話。ありきたりだけど、泣ける。

  • ごく、平凡な年老いた親と子たちの話。
    突然の母の死に、現実を考えさせられる。映画わ借りて見てみようかな。

  • 20130117

  • あるんだろうなぁ、こういうこと。周吉と昌次、わかりあえてよかった。
    心温まって、ちょっとさみしい。

  • 人間がどうにも古臭くて、現代ものだと思えないままかなりのページを消化。
    それでも最終的には泣かされるので、この手のモノは卑怯だなぁ。
    映画は見てない。

  • 『東京家族』
    最近、涙していますか?
    泣くキッカケには良い作品です。

    たまたま泣く機会に恵まれたのに、泣けない自分がいました。

    ホロリと涙を流す。
    泣いたのは作品のおかげ。

    ほんの一瞬、涙の作り方を思い出しました。
    目薬のような、ほんの一滴の涙が流れました。

    泣くことを思い出しました。
    家族って、こういうものなんだ。

    (感動は何気ないものかもしれない END)

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著者プロフィール

小説家・脚本家。早稲田大学卒業。雑誌編集者を経た後、脚本家に転身しテレビドラマなど数多くの映像作品を手掛ける。

「2017年 『探し物は恋なんです』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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