V.T.R. (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774789

感想・レビュー・書評

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  • 鋭利な刃物のような作品。
    一方で恐ろしく、一方で穏やかな人間の怖さを、鋭く描いていて、辻村深月さんらしい。
    僕は、「スロウハイツの神様」の本を読み、チヨダ・コーキを知ってるから、その振り切った感じが、妙にしっくりくる。
    赤羽環さんの解説がまた、人を惹きつけるファンの心理も抑えていて、それら全部含めて一冊として見たときに、見応えのある重厚感がある。
    是非、スロウハイツの神様を併せて読んでもらいたい。

  • T
    主人公。マーダー。五人の彼女から食べさてもらうヒモ。千人だけ持つことが許されたマーダーライセンスを持っている。両親、祖父母もマーダーだった。マーダーナンバー337。

    アール
    三年前に別れたTの元彼女。フリーのすご腕マーダーエリート。マーダーナンバー999。

    ミーコちゃん
    Tの五人いる彼女の一人。

    レイナ
    Tの五人いる彼女の一人。二十三歳。シンガー。

    J
    Tの友人。銃器職人。コルトパイソンJ Jモデル製作者。Sの恋人。ガン・ファクトリー、ストロベリー・ストロング・ファクトリーのオーナー。

    テッド
    情報屋。

    S
    Tが好きな友達。ポルカ・ドットのオーナー。十代の頃に失明している。

    トランス=ハイ
    ナンバーワン・マーダー。ライセンスナンバー337番の別名。ここ数年は誰も殺してない。ファミリーとして名前が使われている。

    キディ
    Tの収入源。

    Y
    Sの目の先生。スーパー個人病院Y医院の院長先生。

    A
    箱庭を製作するガーデン・バーデンの経営者。箱庭療法の心理学者でセラピスト。草、薬、毒のスペシャリスト。合法ドラッグ「トランス・ハイ」を作っている。

    ペロッチSUN215
    アールお気に入りだったロボット。

    キリカ
    Tの彼女の一人。

    キャディランド=サウザ
    日焼けをした屈強な男。マーダーナンバー264。Tの友達。アールに殺された。


  • スロウハイツの神様を読み返したくなった。
    わたしもあそこに住みたいんだよなあ。

  • 私はずっとチヨダコーキを抜けられない

  • 表回りのデザインから最高かよ。

    作中作としてなかなか良かった!解説が赤羽環なんがまたええな!シリーズで確かによみたくなる!

  • えっ?
    全く気づかなかった…T…って。

    VTRで泣きそうになって、Rのところでなんで⁉︎ってなって、でもページ数少ないから、何か起こる?って思ってからのネタバラシ…

    切ないなー…

    願わくば、この後の皆の幸せを…

  • スロウハイツの神様の読了後、すぐに読みました。
    赤羽環が夢中になって読んでいたチヨダコーキのデビュー作。私が高校生くらいの時に読んでいたら、環と同じようにファンになっていたかもしれません。

    本の内容的には私の好きな感じではありませんでしたが、短いお話なので、スロウハイツの神様の物語の一部として楽しめました。

    後書きが赤羽環だったのが嬉しかったです。
    チヨダコーキも赤羽環も実在する作家さんだと本気で錯覚してしまいます。

  • 2020.3.2
    赤羽環の解説が読みたくて手に取った。スロウハイツを知ってる人からしたら、コーちゃん愛がこれでもかと溢れてて通常通りトゲトゲしくてよかった。
    内容もキンと張り詰めてて切なくて、想像以上によかったです。
    あらすじ、作品紹介もラストのページにあって、
    スロウハイツ登場人物と読者への愛を感じました。
    は〜。スロウハイツの住人達にまた逢いたいなぁ。。

  • うん、これは辻村作品というより完全に17歳のチヨダ・コーキ作品として読むのが正解なんだね。設定は近未来のファンタジーっぽいが、アナログ感が根底にあり、静から動へのテンポアップは読みやすさを加速する。
    その他の遊び心も満載(解説や装丁など)で『スロウハイツの神様』を読んだ後なら二度楽しめる。ただ、単独だったらやっぱり読まないだろうな。マニアや収集癖者向け作品。

  • もしも…ウチかRになれたとしたら!
    作品の中に描かれるように、生きたい!
    深い愛情を感じながら。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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