- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062774826
作品紹介・あらすじ
別れた女の服を着て、夜の町を歩き男の視線を浴びる快感にはまった松岡。ある夜、行きずりの男に乱暴された松岡を救ったのは、会社の冴えない先輩・寛末だった。寛末の純粋な愛に惹かれた松岡は「女装」のまま逢瀬を重ね、告白を受ける。叶わぬ愛の苦しさと美しさを描き、舞台化もされた、木原音瀬の最高傑作。
感想・レビュー・書評
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本当に面白くて、でも切なくて、もどかしくて、、
同性愛の葛藤がここまでしっかり描かれてるものはなかなか出会えないかも…。途中から最後までずっとずっと切なかった。どんな終わり方なんだろって気になって仕方なかったけど、最高によかったです。(2023.8.)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中盤の話上手くいきすぎ感と2人のメンヘラ具合にイライラはしたけどこんな感情乗って読める本は初
思ってることぶつけすぎて壊れてくのは仕方ないけど、女装が分かっていきなり突き放すのは流石にイラッとする。感情のジェットコースターだから仕方ないのかもしれないけど、もう少し優しい人であって欲しかった。
営業の本質とか、仕事考え方総務の距離感が絶妙に似てて面白かった。自分とこも総務は2回やったな
わかるわ、しびれるわあ、って何回も思ったから多分俺も面へら -
うぉ〜〜、身悶えた。
寛末の純朴な優しさと一途な思いにはキュンキュンしたし、同性だと分かってからの困惑や拒絶反応も致し方ないかと思ったり。
松岡の素性を明かせないまま寛末に惹かれ、拒絶されてからも断ち切れない思いが、痛々しくて苦しかったり。
BLや恋愛というジャンルはあまり興味がないんだけど、睡眠時間を削るくらいこの世界観に夢中になってしまった。
やっぱり、木原音瀬さん好きだ〜。 -
女装していた頃の主人公が
こなれ過ぎて、ちょっと違和感が有った。 -
講談社文庫では、「美しいこと」3分の2まで。
それまで異性恋愛していた美形サラリーマン。別れた彼女の服を着て、メイクを覚え、女装に快感を得るようになる。美しく装った自分で街に出かけるようになっていく。
ある時、女装した状態で乱暴された彼を、なんの見返りも求めず助けた男性がいた。同じ会社のサエない純朴な先輩だった。
女装した自分に好意を寄せてくれる先輩の純粋さに惹かれて逢瀬を重ねる。当然、真実を打ち明ける日は、やってくる。真実を受け入れられない先輩とは、距離が離れていく。
お互い別の異性と付き合おうとするが、二人で過ごした時間を忘れることができない。
どうしたら良いのか結論を出せないまま、お互いの存在を探すような二人。
受け入れてもらえないとわかりつつ、女装もやめて仕事に没頭して、忘れようとする美形リーマン。
受け入れられないと思いつつ、どうしても気になってしまう優しい純朴青年。
再確認のため付き合いなおそうという結末となる。
人として好き、尊敬できるのがたまたま同性であったんだよね。BL枠からはみ出てる作品ですから、読んでね。 -
まっじで全員よめ!!!!!そこらの恋愛小説と格が違う!!!!blに抵抗ないなら読むべき!!
てかbl抵抗あっても読め!!無くなるから!! -
6/10.
前半は軽くて読むのが楽しかった。向いている顔や体つきがあっても女装はすぐにそんなに上手くいかないものだと思って、少しは納得いかない。髭隠しやメイクはもっと難しいものだと思う。それについてもうちょっと触れたら面白かったな。
後半は暗いホモ恋愛になっちゃって苦手だった。 -
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか分からなかった。希望にも絶望にも感じた。最近失恋をした自分にはあまりにも苦しかった。自分の一部は愛されている感覚があるのに、自分自身には好かれている実感がない。苦しすぎる。でも、読んでよかった。私が最近失恋したからか、2人がどうなるのか正直期待した。リアルで現実味があると思った。