- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062776196
作品紹介・あらすじ
ロシアのファンドマネージャー鵠沼英司は無断取引を繰り返し、小国の国家予算並みの赤字を抱え込んでいた。本部の査察が入り絶体絶命となった鵠沼は窮地から逃れるため、国家間の恐ろしい陰謀に荷担するが――。真舟の一世一代の周到な計画は、強固に守られた莫大な電子マネー『M資金』を盗み出せるのか?
感想・レビュー・書評
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ロシアで仕事してるところ。
少しずつ役者が揃いだしました。
大きなヤマには大きな仕掛けが必要なのだなぁと思いました まる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7作中の3作目。「M」の依頼を受けることにした真舟が石と共にロシアに渡り、いよいよ「M資金」の引き出しにとりかかる様子を描く。前作とは全く違い、真舟の二枚舌が冴えわたる。1作ごとに作品の印象が変わるが、それが飽きさせず、どんどん作品にのめり込んでいく感じがする。「M資金」を巡り、真舟と「市ヶ谷」が差し向けた関西やくざの酒田、そして「清算人」の駆け引きから目が離せない!
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徐々に登場人物が整理されてきて面白い展開になってきた。ロシアを舞台にした場面も気になる。早くつぎが読みたくなった。
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主人公である詐欺師の本領発揮、ついにM資金を盗むための計画が動きだす。
上手くいったとおもったらそこに、過去の因縁である酒田が。。。。
読む手が止まらない。 -
読了です。
ラストまさかの展開でしたね。
『静』『動』と続き、今回は言うなれば『策』でしょうか。
それぞれの思惑が入り乱れ波乱のⅣへ…
一刻も早く読んで映画を観に行きたい。 -
真舟の天敵・酒田組の描写から始まり、真舟はロシアの空から永久凍土の大地を眺める描写へ繋げる。ロシア編とも言えるコンゲームは、財団のヘッジファンドマネージャーを篭絡寸前まで追い込んだのに、酒田組長一行との邂逅から絶体絶命の淵へと追い込まれてしまった。M資金とは何かという物語ではないが、展開としては面白い。
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「地球の環境を守る」とは人類のエゴであり、地球を守っているのではなく、自分たちが住める環境を守るという事。人類も自然の一部であり、地球からしてみると、その人類が絶滅したとしても地球からしてみたら自然の成り行きである。
この場面は、好きだな。最近の日本は偽善が多すぎる。作者の社会への怒りが感じられる。 -
Mにより詐欺の段取りが完璧につけられているから、この詐欺は真舟抜きでも十分成立する気がする。ちょっと都合良すぎである。浅田次郎作品のようなヤクザが登場。これが話にどう絡むのか。
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福井晴敏 著「人類資金3」を読みました。
舞台はロシアに移り、真船は一世一代の計画を立て、いよいよ莫大な金「M資金」奪取に乗り出す。順調に計画は進むかと思われたが。
電子上の大金をだまし取るという計画は、普段の自分の生活からはなかなか想像できない世界でしたが、ロシアというあの大国でならありうるかもしれないと妙に納得しながら読み進めました。
だます方とだまされる方とのそれぞれの立場もそれぞれの人間性や背負っている世界を知ることで、自分なりに理解できるように感じられました。
計画が無事完了すると思われた所で思わぬハプニングに見舞われてしまう真船達、一体どうなってしまうのか、4巻も目が離せません。 -
徐々に話は進みつつありますが、地の文の密度が高く読み進めるペースが上がらないまま。