飯盛り侍 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778473

作品紹介・あらすじ

佐嘉龍造寺家の足軽・弥八は、戦の後方支援を担う賄い方として、日々食糧調達に奔走していた。戦に傷ついた仲間にうどんを振る舞う弥八に目を留めた当主・隆信は、自らを満足させる飯を作らねば斬り捨てると言い渡す。傘代わりの鉄鍋を頭に、腰に包丁を差した“飯盛り侍”の一代記、開幕!<文庫書下ろし>

感想・レビュー・書評

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  • なろう系小説の主人公のように、主人公にとって都合がいいことばかり起きているように感じられる

  • 第一弾
    佐賀龍造寺家の足軽・弥八、後方支援の賄い方、主人には嫌われる、鍋島直茂、立花道雪、博多商人に助けられ今後の運命は
    それにしても現在で普通のことをよく知っている足軽

  • 賄いからのし上がっていくの、なかなか面白い。確かに食べ物って大事だよね。文章も読みやすかった。龍造寺から始まる戦国小説って珍しい気がするなぁ。九州の戦国大名の名前が読みづらいのは仕方がないことよ…。しかし「この時代にそんな概念や食べ物あったのか…?」ということがチラチラ頭に浮かんでしまうの良くない。

  • 面白かったです。
    九州に住んでおきながらあの辺りは何家が治めていたかとかよくわかっていないのですが、それでも分かりやすくするする読みました。
    登場人物たちが生き生きしていて良いです。
    主人公の“飯盛り侍”弥八は勿論、玄蕃や十兵衛も良い人。龍造寺隆信や鍋島直茂も良かったです。佐賀は後で鍋島藩になると思うと…鍋島家はやっぱり名君。
    弥八の、身体や心への作用も考えて料理を作るこの知識は何処から?ただの農民にしては詳しすぎる。戦法にも詳しかったしこの人何かあるな。。
    「弥八を、台所奉行に雇った戦国大名の方が、戦に勝つ」
    シリーズもう数出てるみたいなので続きも読んでみます。文通友だちから頂いた本でしたが思いがけない出会いでした。

  • 20170503読

  • 鍋を被って戦場めぐり
    竜造寺の殿様に気にいられて
    台所奉行に・・・・

  • 陣笠代わりに鉄鍋をかぶり、刀代わりに腰に包丁を携えた、『飯盛り侍』弥八の一代記。

    もっと軽めのお話かと思ったら、がっつり戦国時代小説だった。
    弥八の出身が、九州・大村のため、はじまりは九州だ。
    戦国時代の九州事情にうといので、少し難儀。
    弥八は「けんちんうどん」を振る舞った縁で、暴君(!)龍造寺隆信の台所奉行として取り立てられることになる。

    弥八の信念は、「料理が体をつくる」だ。
    故郷に伝わる健康食から始まり、薬膳の知識などは、大殿の書物をこっそり拝借して勉強しているらしい。
    足軽の出ではあるが、筋道立てた考え方で、無意識のうちに優れた軍略を口にすることもある。

    懐石料理なんて、どこで習ったのかな〜(大殿の書物?)というツッコミもありますが、面白かった。

    けんちんうどん、明神団子、もどき膳、五色粥、スキヤキ、おきゅうと…
    素朴な料理が並ぶ。
    レシピが載っているタイプの本ではなく、弥八が、美味しくて身体に良い料理で、みんなを心身ともに健康に、そして笑顔にしていく物語だ。

  • あらすじ(背表紙より)
    佐嘉龍造寺(さがりゅうぞうじ)家の足軽・弥八は、戦の後方支援を担う賄い方として、日々食糧調達に奔走していた。戦に傷ついた仲間にうどんを振る舞う弥八に目を留めた当主・隆信(たかのぶ)は、自らを満足させる飯を作らねば斬り捨てると言い渡す。陣笠代わりの鉄鍋を頭に、腰に包丁を差した“飯盛り侍”の一代記、開幕!

  • ん?これ1巻で終わりなの?
    尻切れトンボじゃない?

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著者プロフィール

一九五七年愛媛県生まれ。主なシリーズに「船手奉行うたかた日記」(幻冬舎時代小説文庫)、「くらがり同心裁許帳」(光文社文庫)、「暴れ旗本天下御免」(徳間文庫)、「梟与力吟味帳」(講談社文庫)、「樽屋三四郎言上帳」(文春文庫)、「神楽坂咲花堂」(祥伝社文庫)、「ご隠居は福の神」(二見時代小説文庫)、「桃太郎姫」(実業之日本社文庫)など多数。

「2023年 『番所医はちきん先生 休診録五 悪い奴ら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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