- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062779784
作品紹介・あらすじ
第14回本格ミステリ大賞受賞作品! 鏡よ鏡、この世でいちばんの名探偵はだぁれ――新進気鋭による仕掛け満ちた本格ミステリー。
感想・レビュー・書評
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質問すれば事実をベースに答えを教えてくれる魔法の鏡を持つ探偵という設定のファンタジーミステリー。
いきなり事件の真相が分かり、真相に辿り着いた推理の過程を後付けで考えるという逆転の発想は面白いと思っていましたが、後半はその鏡の性質をどう上手く利用するかという方向に変わっていき、理屈のこねくり回し方がだんだん面倒になってきた。
探偵が中高生という無理な設定などは特定の若者層に向けた作品という印象で、三途川の捻じ曲がった性格が気持ち悪い。調べてみると彼を主人公にしたシリーズがあるようですが、読むことはないと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャットフードに続く2作目。ここから読んでも問題はないけど面白いから順に薦めたい。
最初はあ〜こういうファンタジーミステリ短編集ね、ってそれなりに満足してたのがどんどん加速ついて面白くなってよかった。次も読む。 -
なんでも教えてくれる魔法の鏡を使って事件解決!? 論理や証明は後回し、真相を先にどうぞ!!
そんな少女探偵の鏡と命を狙う輩たち、何でも分かる鏡VS何でも分かる鏡の結末は・・・?
白雪姫のモチーフを取り入れた軽い語り口のファンタジーミステリ、事件を解決する話ではなく鏡を持った相手に対してどう挑戦していくかが肝になっている物語。 短編気分で読めるライトミステリになっている。 -
特殊設定もここに極まれりみたいな、おとぎ話(?)ミステリ。とはいえ、作者さんのやりたいことは、尋ねれば犯人も犯行方法も教えてくれる反則アイテムがあっても、論理も名探偵も死なないということのようだ。極悪人名探偵の三途川が見せる、魔法の鏡のかっとんだ使い方はディズニーアニメなんかに環流したら面白そうな気がする。
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正直好きになれるほど魅力的なキャラクターがいない。発想は面白く、解説にもあるように複雑な推理を好まない小説離れしている人にはスムーズに読めるだろうが、それだけな気がする。ドタバタの勢いだけで進む話は活字で読む魅力をあまり感じない。アニメなどの映像が有ればもう少し魅力が伝わるかも。
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童話がどう絡んでくるのか期待しすぎたのかもしれない
ミステリーとして読むのではなく、ドタバタ劇場のような物語に加えてミステリー要素という感覚で読めば面白い -
高密度のコンゲームは、特殊設定でありながら余計な描写や説明をしないこともありとてもページ・ターニングで夢中で読んだ。だが読み終えてみると、好きになれる・読者として共感できるキャラがいないのが惜しい。(キャラが立ってない、という意味ではなく)
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第14回本格ミステリ大賞受賞作。名探偵三途川理シリーズ。何でも答えてくれる魔法の鏡にまつわる物語が、「本格」を冠するミステリ大賞を受賞したことを愉快に思う。魔法の鏡なんて、アンフェアもいいところ。ところが、これがしっかりミステリなのだ。面白い面白い。トリックの泉は掘り尽くされたと言われ、時代遅れとなりつつあった本格ミステリは、糸と針金の物理トリック、錯覚を利用した心理トリック、語りで読者を騙す叙述トリック等に加え、超常トリックなんてものを取り込みつつあるのかも。
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第4回(テーマフリー)