生命保険の罠 保険の営業が自社の保険に入らない、これだけの理由 (講談社+α文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062814850

作品紹介・あらすじ

日本生命保険相互会社の営業として長年勤務した経験を生かして、他書では書いていない生命保険会社の裏側を余すところなく書いています。「保険会社の人間が売りたい保険と入っている保険は異なる」「一生涯のパートナーのはずのプルデンシャルのプランナーの平均在籍年数が約5年」「‘お祝い金’は預けたお金を返すだけ」など、具体的な企業名や商品名も挙げて、保険商品のカラクリ・選ぶべき商品について書いています。読むだけで、保険料を下がること請け合いです!

感想・レビュー・書評

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  • 生命保険に入る前に読むべき本と感じました。
    今回は具体的な保険の商品について論じています。
    保険の営業マンが入る保険に、自分も入るべし!

    ・保険は 、一般的な 「認知度 」は高いのに 、 「理解度 」が異様に低いシステム
    ・ある保険を勧められたならば 、 「勧めるあなたも入っていますか ? 」と 、聞いてみたらいい

  • よくぞここまで書かれた。という本です。
    生命保険に加入する前に、必ず読むべき本です。

    保険の営業が、情報の非対称性(売り手が情報量、知識レベルの面で圧倒的に優位)をいかに巧みに利用しているかが分かります。

    生命保険業界の人たちは、早くこの本が絶版になって、この世から消滅してほしいと願っていると思います。

    生命保険に加入する一般の方にとっては極めて有益な書籍です。

  • 会社の推薦図書。2012年の本。

    以下メモ。
    ●保険は社会保障制度を補完する役割を認められ、保険料控除の対象になっている。そんな業界に内幕も裏側もなく、あらゆる情報は売り手と消費者の間で共有されて当然。事実を書くと暴露と呼ばれる業界ではない。
    ●2007年現在で、不払いは全38社。約120万件、約910億円。
    ●保険会社の営業手法。①おまけで釣る②極論に振る③信者にする。
    ●定期特約付終身保険に加入した人は、自分が契約した保険は、あくまで「終身保険」であると記憶している。実際は100万円程度の保険金がもらえる終身保険以外の2900万円は定期特約という期間限定のおまけの塊。
    ●一生涯のパートナーと銘打つプルデンシャルの
    平均勤続年数は5年。
    ●受け手でいるばかりでは、ろくな情報が入ってこない。
    ●保険には良い保険も悪い保険もない。保険会社が損をしない商品があるだけ。だからこそ「入り方」が大事で「入り方を左右する売り方」は大切。
    ●保険は勝った人が必ずしも喜べないギャンブルのようなもの。
    ●外資系の保険会社は日本のマーケットを「胴元は絶対に損をしない大掛かりなギャンブル」と捉えたはず。世帯加入率約9割というデータから、まだ賭けに参加していない1割の人を口説くよりすでに日常的に賭けに参加している人に宗旨替えを促す方が美味しい。
    ●保険会社は新規の契約という「入口」での他社との競争を意識するばかりで「出口」のサービスには消極的だった。
    ●保険の本質を見据えた入り方①高利回りで貯蓄性の高い保険は「保険だと思わずに」大事に続ける②万が一に備える保険には「貯蓄性など期待せずに」ひたすら低料金のものを利用する。
    ●ガンになった時の一時金300万がメインであれば入院日額は特に気にしない。保険は10万円単位のお金のために入るものではない。

  • 生命保険は「貯金が間に合わない順に入る」(130p)そうです。具体例もあり、保険の位置づけを明確にしたうえで、検討することにしました。

  • 私自身、お金がないので保険に入る際の基準として「掛け捨てでシンプルな保険」「万が一の場合、預貯金では対応できないものだけを選別して入る」という考え方をもっていましたが、本当にそれで大丈夫なのだろうかという疑問は常にありました。この本を読んで、私の考え方は少なくとも大きくずれてはいなかったんだと安心できました。保険の営業を経験した方の目線で見た、保険に対する疑問、怒りなどがわかりやすく伝えられていて、保険に対する複眼的な視点を持つための入門書としては良書だと思います。では具体的にどうしたらいいのかという点はこの本では少ししか触れられていませんが、それを差し置いても読んで損はない本です。

  • 保険業界の裏が、実際の固有名詞を出しながらストレートに語られていて、内容が具体的でわかりやすいので読んでいてい面白い。
    保険業界が設けるために行っている無駄なことや、勧誘の仕方、おまけや特約やお祝い金を使って釣る、可能性も高くないことなど極論で心配にさせる。今は行っている保険があたかもダメなように同情し、信者にさせるなど、嘘がなく真実味がある。
    ・相談する時は、その人が入っている保険を聞いてみる
    ・万一に備える保険はシンプルに安く
    ・ひまわり生命収入保障保険
    ・死亡、大病、入院の順に優先順位を
    ・確立や保障額を計算して加入を

  • 保険をどうするべきかという話ではなく、保険に対しての考え方を改めさしてくれる本。丁度子供も生まれて保険を考え直してたので、先に本書に出会えて良かった。

  • もうじき生命保険の更改時期がくるので読んだのだが、目から鱗がボロボロ…。今まで生保会社に結構貢いでいたんだなと反省しきり。
    今後どうするか、よく考えようっと。

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著者プロフィール

「保険相談室」代表
1959年生まれ。長崎大卒。95年アパレルメーカーから日本生命へ転職。約10年、営業職として在籍。2005年より複数の保険会社の保険を扱う乗り合い代理店へ。12年より現職。保険の有料相談、執筆、講演等に従事

「2021年 『生命保険は「入るほど損」?!<新版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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