怪盗パピヨン steal3 永久雲上住宅と3つの宝箱 (講談社青い鳥文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062852296

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  • “「ナゾナゾ。まあ、こういうこともあるさ。」
    「うう……。」
    奈那は顔をあげないが、どうやら泣いているみたいである。
    「桃園さんは、アームチェア・ディテクティブって知っているだろう?」
    功太が、静かに語りかけた。
    「日本語にすると、安楽イス探偵。つまり、現場にいかずに、人や資料から得た情報だけで推理する探偵のことさ。」
    「バロネス・オルツィの『隅の老人』とかでしょう。」
    「そうさ。つまり、今回、桃園さんは、安楽イス探偵になるんだ。」
    奈那は、ようやく顔をあげる。
    やっぱり、ほおは涙でぬれていた。”[P.123]

    次巻予告が無いよー。
    いつ出るだろ。

    “「どうして、わたしたちには教えてくれないのに、胡蝶先生をさそったんですか?」
    「え……。」
    「もしかして、黒坂先生は、胡蝶先生のことが好きなんですか?」
    黒坂先生は、ギョーザを口にふくんだまま、はげしくむせる。
    ふたりの会話をきいていたのか、カウンター席にいたおじさんが、ニヤニヤしながら、ふりむいた。
    「バ、バカ野郎!あんなイジワルな女を好きになるはずねえだろ。」
    「えー。そうですかあ。わたしたちには、すごくやさしいですよ。黒坂先生だって、もっときちんとすれば、やさしくしてもらえると思いますけど……。」
    「う、うるさい。よけいなお世話だ。」
    黒坂先生は、ゴホンとせきばらいをしてから、まじめくさった顔でいった。”[P76]

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