あやかしの鏡 -いにしえの呪文- (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社
4.00
  • (2)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062852531

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中二になった亜樹は、自分のしてしまったことのしりぬぐいのため、あちこちに行って「ヘンなもの」を集めて回っていた。今まで助けてくれていた彼らは側にはいなくて、ただ「チャーリー」だけが話し相手。そこへ現れたのは、亜樹の集めるモノを狙う少年?
    シリーズ完結おめでとうございます!うわー、やっぱりこのシリーズす・き・だ!なのに終わっちゃうんだよなあ……亜樹がアホなのがひとつの特徴だったのだけれど、成長したからか、反省したからか、アホさはなりをひそめて、かなりそのあたりは普通ですが、他人に怒りなどをなすりつけない、亜樹のきもちよさは健在。きもちよく読めます。児童書といっても、「ぼく」「わたし」の一人称ではないし、かなり読みやすいと思います。もっと読まれてほしい面白さだ。今回新登場した舞ちゃんも、自然で愛らしい。こういう子いそうです。チャーリーはチャーリーだけに、あまり前に出ることはせず、基本的には人間が主体なこのシリーズは、広くおすすめできるかと思います。最初はとにかく亜樹がアホですが(笑)。

  • 個人的には亜樹が集めなければならない「力のある言葉」は大量に(それこそ『夏目友人帳』友人帳レベルの分厚さ、多さで)あると勝手に思っていたから、今作で物語が終結してしまってちょっと残念。

    それでも、亜樹は中2に成長してたし、ガラクタ集める帰宅部だし、チャーリーとも仲良くやってるしでなんだか良かった。

    急に登場した舞ちゃんも実はあやかしの鏡に関わっていたし。色々偶然が重なるけど、全部必然に見えてくる。

    ふと思ったのは、中学生、ギリ高校生くらいまでなら「ちょっと不思議な力を持った少年の冒険記!」感があって物語にもなるくらい面白いけど、亜樹が大人になった時、彼は「野辺地の繁栄には一生大事にされる存在」として扱われて色々と縛られそうだし、その親戚達も気遣うことが多くて、現代には合わない大変さがありそうだとはとこの鐘の言葉で思った。まあ、亜樹の良いバカさで何とかなりそうとも思うけど。

    あとカガクン、元気になってたら良いな。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

香谷美季
4月9日生まれ。B型。明治学院大学社会学部社会学科卒。横浜市在住。著書に、篠原美季名義で、「英国妖異譚」シリーズ、「ホミサイド・コレクション」 シリーズ(共に講談社X文庫)。青い鳥文庫に「あやかしの鏡」シリーズ、『おそろし箱-あけてはならない5つの箱-』など多数。

「2014年 『七色王国と時の砂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

香谷美季の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×