- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062854566
作品紹介・あらすじ
2014年トーベ・ヤンソン生誕100周年!
青い鳥文庫ムーミンシリーズが新装版で登場!!
まっ白な雪にとざされて、長い冬眠にはいる前のムーミン谷の十一月……ひと恋しくてムーミン家に集まってきたフィリフヨンカ、ホムサ、ヘムレン、スナフキンたち。ところが、心をなごませてくれるはずのムーミン一家は旅に出ていて……。
藤野恵美さんの巻末エッセイつき。
感想・レビュー・書評
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ムーミンシリーズ最終巻。しかしムーミン一家が出て来ないという。ムーミン一家を訪ねてきた6人の奇妙な共同生活が描かれています。偏屈だったり夢想家だったり神経質だったり、てんでバラバラでアクの強い人物たちが集まる物語。普通なら段々理解し合ったり仲良くなったりという展開なのでしょうが、そこはムーミンシリーズ、そうは問屋が卸しません。私は私、あなたはあなたと好き放題。それでもお互い相手のことは認めている心地好い距離感がそこにあります。そして登場しないのに存在感たっぷりのムーミン一家。なるほどこれはシリーズ終焉を飾るのにふさわしい物語なのかも。
個人的にはフィリフヨンカが自分を取り戻していく様(僕にはそのように思えました)が印象的でした。ミムラねえさんのマイペースっぷりも素敵ですが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中で挫折してしまった…
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スクルッタおじさんが、鏡に映った自分の姿をご先祖様と思いこんで、返事をしないものだから杖で衝いたら鏡が割れてしまうという件が、ものすごく深遠な世界を描いていて、印象深い。これは子供の頃に読んでもあまり理解できなかったかもしれない。