探偵チームKZ事件ノート 赤い仮面は知っている (講談社青い鳥文庫)
- 講談社 (2014年12月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062854627
作品紹介・あらすじ
「諸君、ビッグイベントだ!」若武から久々の連絡が入った同日、なんと美門が襲撃された! 心配しながらも駆けつけた彩は、砂原が社長になったというニュースを聞く。若武が考えた「壮大な計画」とお祝いを持って、砂原にコンタクトするKZメンバー。その最中に美門を襲った犯人と遭遇したことから、探偵チーム最大の10億円 黒ルビー事件が始まった!
感想・レビュー・書評
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ちょっと前から登場していた美門翼(みかどたすく)君もドサクサながら晴れてKZ正式入団。どんな匂いも嗅ぎ分けられる嗅覚、そして一度見たものは忘れない抜群の記憶力を持つ翼の加入により、探偵チームはさらにパワーアップ。砂原君は十三歳にして社長だし、怪盗ルパンみたいな人も出てくるし、もはや心置きなくファンタジー。
リアリティからの浮遊具合が良い感じだったのか、読み手の私のコンディションの問題もあるのかわからないけど、この巻ではあまり滅入ったりも白けたりもせず、冒険活劇を楽しめた。豪華クルーザーへの突入シーンでアーヤが“武器”を装備したときなんか、これで自分も強くなったような、なんでもできるような、そんな高揚感を感じた。
家も学校も楽しくない平凡な女の子が、くだらないクラスメイトの中傷なんかなんとも感じなくなるくらいワクワクする活動に、素敵な仲間たちと共に熱中する。こんな夢を見てもいいよなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シュンさん登場回。砂原もシュンさんもかっこいい。シュンさんのお話は日本人からしたら、とても勉強になる話だと思う。砂原にシュンさんがいてくれてよかった。
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砂原くんがかっこいい。シュンさんの話って、法律がしっかり守られる国にいて、幸せな人には意味がわからないってなるだろうけど、キリマンジャロの人々は違うんだよね。お金持ちが贅沢して使うより、生活を営むために使った方がいいのは正論だと思う。
でもお金持ちの人にも、昔は貧乏だったけど頑張って出世しましたとか、事情があると思うし。でも、博物館にきれいなものとして飾ってあるのと、それを売ってお金にして、貧しい人々を救うのかって、即決だよね。すごく現実の話も混じってきて、胸がじんとしたお話。
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何がかっこいいの。何が正論なの。
富の移し替え?
そんな詭弁になにを納得することがあるの。
本当に富の移し替えをしたいなら、法に則ってやりなさいよ。
自分の会社のお金を使いなさいよ。
誰も傷つけない犯罪?そんなものがあるわけないでしょう。
この犯罪だって、何人の人を傷つけましたか。
これまでも本当に違和感しかない作品だったけど、こんなにダメなのは初めてだ。
ひどすぎる。 -
今回は表紙の通り砂原君再登場ですが、正直美門君もですが
言い方は悪いですが展開のエサに使われている気がするのが
何とも鼻につきます。
特に砂原君は、毎回彼がキーとしての登場なので
前回もぼやいてますが、展開のためにとんでもない人生を
歩まされてる気がします。
面白かったですが砂原君の同情票で★少な目。
美門君はまだサブキャラとしての地位が固まりつつあるので
そうでもないかなですが、この子も結構散々な目に
合ってるし。
極端な話、旧シリーズからの面子のほうが大事には
されてるよなぁですね。
ただ、旧シリーズは若武、新シリーズは序盤は
若武&黒木君を贔屓してるっぽかったのが、
どんどん均等に扱われ始めてるのは嬉しいところ。
上杉君・小塚君はスピンオフもありましたし。
あと、やっぱし前巻(お姫様ドレス)に続き、上杉君が
思わせぶりですがついでに若武にもフラグらしきものが…まぁ若武はヒーローというよりもう一人の主人公
のほうが近いかもですが。
黄金の雨~と小塚君スピンオフ(青いダイヤ)も気になります。