帝都万華鏡 梔子香る夜を束ねて (講談社X文庫ホワイトハート(BL))

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062865173

作品紹介・あらすじ

すべては勘違いからはじまった-。ときは大正。女たちがひしめき合う吉原遊廓で生まれ育った横山春洋は、帝都の一高をやめ、いまは京都で絵画を学ぶ身。久しぶりの実家で座敷にあがった春洋は、馴染み客の息子・岡野紘彦と出逢う。紘彦からのまっすぐで無垢な求愛に、心惑わされる春洋。惹かれ合うもすれ違うふたりは-。濃艶な文体で綴られる、切ない恋物語。待望のシリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • この人は叙情的表現も叙事的表現もとっても美しくて
    文字の一つ一つが白露の如くです
    深緑の牡丹の葉に朝靄と共にうっすらかかる白露見たいな小説ですよ((どんな小説だ

    私は1巻の琢馬と京介のペアが好きだけど
    完成された艶のある春洋とまだ幼さの残る紘彦の凸凹感がいいです
    作者の語彙力にも感服しますが、今市子さんのイラストがその美しさに拍車をかけてます
    この二人とってもいいコンビですよww
    今まで読んだBL小説の中で一番おすすめできます

  • 主人公が1巻で思ってたよりもどろどろしててちょっとびっくり。

    文体にドキドキします。

    暑いんだなぁとかそんなのが特有の文体できらきらかかれてるのがすごく好き。

    廓言葉にキュンキュンします。

  • まるで梔子の香りが漂ってくるような艶やかな文体、ぎゅっと胸がつまるような設定、今市子先生の挿絵の美しさ、だいすきです。

  • 08/7/24
    馴染客の息子×遊郭で育った画家。
    前作もそうでしたが、長い年月ずっと想いつづけているというのはなかなか健気でよかったです。
    即物的な現代では表現しきれないいぢらしい感じうまく書かれていたような気がします。
    ただあの思い違いはすぐに気付くだろう?というツッコミを入れずにはいられなかった(笑)
    梔子の匂いを嗅ぎたくなる一作です。
    『お前の咎ではないよ、春洋』120P

  • 最後の最後までどうなることかと…。ハッピーエンドでよかった。やっぱり春洋、いいね。年下攻ってなんか納得。

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