国語審議会─迷走の60年 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879163

作品紹介・あらすじ

正しく、美しい国語はどこに?漢字制限、仮名遣い、敬語…。面白くも哀しいドタバタ劇の数々。

感想・レビュー・書評

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  • 副題にあるようにこの訳のわからない機関が国語という文化の生命をどのように弄ってきたかが(少し)分かる。しかし、ところどころ著者の稚拙極まりない(というかきわめて紋切り型の)政治性が見え隠れしてげんなりする。著者の考える(ホントに考えてる?)国語の将来はこのようなもの。
    コノホン’Sサクシャワトテモクルクルパーダト I think。

  • [ 内容 ]
    正しく、美しい国語はどこに?
    漢字制限、仮名遣い、敬語…。
    面白くも哀しいドタバタ劇の数々。

    [ 目次 ]
    序章 いま、なぜ国語審議会なのか
    第1章 未完の事業としての国語政策
    第2章 官制から政令にもとづく組織へ
    第3章 顕在化する齟齬
    第4章 論争の時代をすぎて
    第5章 国語における「歴史」と「社会」
    第6章 ナショナル・アイデンティティのゆらぎ
    第7章 民主主義下の敬語
    第8章 国語は乱れているのか
    終章 文字論をめぐって

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    [ 参考となる書評 ]

  • 呆れつつ読んだ。いろいろ思い当たることがある。小学校の授業のことも思い出す。白川静さんが怒っていたのも当然だな、と思う。
    そしてワープロが生まれ、PCに取って変わられ、今ではたいていの漢字は簡単に打ち出すことができる。そして文章の中には様々な記号や顔文字まで入ってきている。英語も平気で文中に入れる人がいくらだっている。そんな状況には国語審議会(現在は文化審議会国語分科会)はまったく対応できずにいる。そしてただただ困ったものだと言っている訳だ。
    そんな状況をきちんと始まりから解説してくれる。実に馬鹿馬鹿しいことを60年も続けて来たものだ、と呆れつつ、改めて今の日本語を考えるいいきっかけになる本だと思う。

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著者プロフィール

一橋大学大学院言語社会研究科准教授。近代日本言語史専攻。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
著作に、『漢字廃止の思想史』(平凡社、2016年)、『「国語」の近代史――帝国日本と国語学者たち』(中央公論新社、2006年)などがある。

「2018年 『大槻文彦『言海』 辞書と日本の近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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