悉皆屋康吉 (講談社文芸文庫)

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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062900164

感想・レビュー・書評

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  • 今と重ね合わせたりしながら読む。
    商売人であり、職人でもある康吉の気持ちがすごくよくわかる。
    情勢の揺れ動きのなかでどのように立ち振る舞うべきかを迷い、妻に相談して口論になったりするところが昔の話とは思えないのです。
    お世話になったが、震災で障害者になってしまった伊助を引き取らない部分や、ぱったり終了するあたりがリアルで、変な後味がある。

  • 434夜

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著者プロフィール

舟橋聖一(1904.12.25~1976.1.13)小説家、劇作家。1928年、東大国文科卒。大学在学中の26年、戯曲「白い腕」で注目され文壇に登場。32年から33年「都新聞」に連載した「白い蛇赤い蛇」で劇作家から小説家への転身をはたす。戦後は風俗小説の代表作家と目されるが、官能表現を耽美主義へと高めた純文学の佳作も多い。主な著書に『悉皆屋康吉』『雪夫人絵図』『芸者小夏』『ある女の遠景』『好きな女の胸飾り』等。

「2013年 『芸者小夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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