完訳グリム童話集 1 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062900287

作品紹介・あらすじ

一九世紀初め、二〇代の若い学者の兄弟が、ドイツ語圏に伝わるメルヒェンを広く蒐集してまとめた『グリム童話集』は、半世紀近い歳月、兄弟自身の手で改版が重ねられ、一八五七年、最後の第七版が刊行された。それは、国境を越え、時代を超え、今も生き続ける、他に類をみない新しい文芸の誕生であった。池田香代子の生命感溢れる翻訳による完訳決定版。第一巻には、「灰まみれ」「赤ずきん」「白雪姫」等、五六話収録。

感想・レビュー・書評

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  • 2014.3.24読了。
    カエルの王子は壁に叩きつけられて呪いが解けるし、ラプンツェルの名前の由来はサラダ菜だったし、シンデレラ(灰かぶり)は黄金の靴を王子の仕掛けたゴキ⚪︎リホ⚪︎ホイと同じような仕掛けに引っかかって落とすし、白雪姫も林檎が吐き出されて毒が抜けたし、世間に知れ渡っている内容とだいぶ異なるのね。
    タイトルや登場人物の名前も知ってるとおりのもあれば、なんか違うのもある。
    童話って何かしらの教訓が含まれていたりするけど、これに限っては運と容姿が全てって感じだなぁ。そうでないのもあるけど。
    似たような話が要素だけ変えられて何話もあるのは地域差みたいなものなのかな?

  • ときどき無性に童話や神話が読みたくなるのは、小さいころからその類が好きだったからだろうか。
    「オオカミと七匹の子ヤギ」、「赤ずきん」、「灰まみれ」、「ラプンツェル」、「ブレーメンの音楽隊」なんかは何度も読んだけど、久々に読み返してもやっぱり楽しい。
    今回初めて読んで特におもしろかったのは、ねずみと鳥とソーセージの話と、そら豆の話。
    動物がおしゃべりする話はよくあるけど、ソーセージって(笑)
    そら豆の黒いところのヒミツを語った話もなんだかかわいくて好き。
    知らない話もたくさんあったので、2と3も時間を見つけて読みたい。

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著者プロフィール

兄:ヤーコプ・グリム Jakob Grimm(1785-1863)/弟:ヴィルヘルム・グリム Wilhelm Grimm(1786-1859)/ドイツの文献学者・言語学者・民衆文学研究者。両者ともドイツ中西部ヘッセン地方の町ハーナウに地方官吏・法曹家の息子として生まれ、マールブルク大学法学部でサヴィニーの薫陶を受けつつ、ハイデルベルク・ロマン派の詩人たちと交友関係を結ぶ。兄弟の共同作業によって多くの業績を残し、共編著として『子どもと家庭のためのメルヘン集』、『ドイツ語辞典』などがある。兄の著作としては『ドイツ語文法』、『ドイツ法古事誌』、『ドイツ神話学』、『ドイツ語の歴史』、『判告録』、弟の仕事として『ドイツ英雄伝説』のほか、第七版に至るまでのメルヘン集テクストの改稿がある。

「2021年 『グリム ドイツ伝説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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